成年指定マンガ誌編集者座談会! 「このエログロマンガがエグい!」座談会

──特集「エロすぎる! 少年マンガの世界」では、過激化する一般マンガのエロ表現について見てきた。では、すでに自主規制の内側にいる成人指定マークがついたマンガ誌の編集者たちはどうみているのだろうか? 成年指定のエロマンガ製作に携わる現役編集者に、業界の現状や過激なエロマンガなどについて語り合ってもらった。

[座談会出席者]

A 成年指定マンガ誌編集長(編集歴10年)
B 成年指定携帯マンガ編集者(編集歴8年)
C 成年指定マンガ誌編集者(編集歴15年)

ひぃぃ~!  こんな風にお腹をかっさばきながらのレズセックスや、ギロチンにつながれての陵辱も、成年指定マークが入っていればOKなんです。それにしても趣味の世界は奥深い……。

──まずは、成人指定のマークが付いていない、一般誌のお色気枠作品について語ってもらいたいのですが。

A 自分は昔から少年マンガ誌の定番だった、例えば江川達也先生の『まじかる☆タルるートくん』(集英社)のようなファンタジー要素のあるエッチなノリがすごく好きでした。近年だと「週刊少年ジャンプ」(同)でやっていた『To LOVEる』が夢があって良いですね。あれくらいのお色気なら子どもが見ても大丈夫だと思うし(笑)。

B う~ん。僕は『To LOVEる』はずるいと思う(笑)。一般誌なのに堂々とエロを売りにするようなマンガの影響で、成人指定作品と一般作品との境界線がどんどん薄れてきてる。そのおかげで、マンガの表現を規制したい人たちに攻撃の理由を与えちゃってると思うんです。ただ、昔から少年誌には"お色気枠"っていうのがあって、それはなくなってほしくはないんですよね。それこそぼくが子供の頃は「週刊少年ジャンプ」(同)で連載していた桂正和の『電影少女』とか、「コミックボンボン」(講談社)だと御堂カズヒコの『元祖温泉ガッパ ドンバ』【1】とかすごくドキドキして読んでたけど、"隠れて読んでいる"という背徳感もセットで興奮していたと思う。

C 一般マンガのエロシーンが全部規制されちゃうと、少年たちのエロに対する耐性がなくなってしまう。それは非常に危ない気がするね。

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