岩と岩の間に張ったロープの上を渡るロッククライマー。かなりの高さのため、命綱をつけている。普通にスラックラインを楽しむならば、だいたいひざの高さ、4センチほどの距離がちょうどいい。
スラックラインは1980年代、アメリカのヨセミテ国立公園などを根城にするロッククライマーたちが始めた遊びだ。クライミング用のロープを張り巡らし、その上を渡ってバランス感覚を競い合った。ただの「綱渡り」と、侮るなかれ。ロープの上でジャンプしたり、バック宙までかましてしまうツワモノもいるのだ。
ロッククライマーたちの間の密かな遊びだったスラックライン。これを一新したのがドイツのメーカーである「ギボン」社だ。
「横断歩道で信号が青に変わった瞬間にロープのセッティングをし、赤になるまでに渡りきり、回収まで済ます、というパフォーマンス映像が爆発的に受け、ストリートに認知されたんです」(ギボン正規販売代理店・屋代幸平さん)