ヤクザに密着した著者が語るヤクザ記事のタブーと山口組

高山若頭連行の現場に駆けつけた鈴木氏と著作

 本誌3月号で触れている通り、現在、暴力団に対する当局の締め付けは厳しさを増すばかりだ。国内最大の暴力団組織・山口組をめぐっては、10年11月にナンバー2の高山清司若頭が、そして翌月にはナンバー3の入江禎総本部長が逮捕(現在は保釈)され、現在服役中の六代目司忍組長と合わせると、事実上、トップ3が不在という事態に。

 これらは多くのメディアで報じられたが、高山若頭の逮捕情報をどこよりも早くつかんでいた(※結局翌朝の連行になって多くのメディアが取材に来た)ライターが鈴木智彦氏だ。

 ヤクザ専門雑誌「実話時代BULL」 (メディアボーイ)の編集長を務め、新宿のヤクザマンションに居を構えた彼が、これまでのヤクザ取材の裏側を綴った書籍『潜入ルポ ヤクザの修羅場』(文春新書)を上梓し、それが日経新聞の売り上げランキングに食い込むほど売れている。そこで同氏に"怖くて誰も書けなかった暴力団の虚像と実像"、そして暴力団とメディアとのつながりについて聞いた。

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2024.11.25 UP DATE

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