『School Days』では毎回、昼ドラのような修羅場が展
開される。(C)STACK・School Days製作委員会 2007
僕はアニメ雑誌「オトナアニメ」(洋泉社)でスーパーバイザーを務めていますが、"タブー破り"のアニメと言われて、まず思い浮かべるのは『学園都市ヴァラノワール』【1】ですね。この作品は原作が好セールスを記録したゲームソフトで、その関連商品として制作されたものです。内容としては魔法学園を舞台としたありがちなファンタジーバトルアニメ。ですが、この作品ははっきりいってもはやアニメじゃない。だってまず絵が動いていないんですから(笑)。紙芝居のように一枚の絵だけで話が進んでいったり、オープニング映像を原作のゲームからそのまま流用していたりと、とにかく手抜きがヒドい。作品としての最低ラインにも達していないのに、それを5000円近い値段で販売したというファンを裏切る行為は、"タブー破り"だといえるでしょう。