どなたか、この厳しい時代をサバイバルする術を教え導いてくださいませんか? 30代独身女が、転身・転職も念頭に置きつつ、気になるあの世界を探ります。
ジェントルマンの石山先生はコートを脱がせてくださいました。89歳の人生の大先輩に気遣われて恐縮です。
現代アートのギャラリーをめぐっていた時、ギャラリーの方が「これからは抽象画がくる!」と話していたのが心に刺さりました。10号くらいの小さいサイズの若手作家の作品でも30万円位で売れているとか……。出版不況が続く今、「もう抽象画しかない」、そんな気持ちにかられ、抽象画家で検索していたら、1921年生まれでエネルギッシュな作品を描かれている石山朔【註1】という画家のサイトにたどり着きました。今回は石山先生のアトリエを訪ね、抽象画家という生業について教えを請いたいと思います。