今、多くのマンガ読み&業界関係者から異例の注目を集めている作品といえば、2010年11月に「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)で始まった『どげせん』ではないだろうか。一見頼りなげな田代まさし似の高校教師が、斬新な秘技とともに活躍する物語である。その技とは、なんと「土下座」……そう、マンガ史上初の"土下座マンガ"なのだ!
作者は、謎のマンガ家「RIN」(某ベテランマンガ家の新ペンネームという噂)。そしてその横で「企画・全面協力」としてクレジットされているのが、『バキ』シリーズで知られる板垣恵介。『グラップラー刃牙』を肉弾格闘のドラマとすれば、本作が繰り広げているのはその対極、"心理の格闘"かもしれない。
「おかげさまで連載開始直後から大反響をいただいています。"土下座"というテーマは板垣先生がご自分の作品として長年温めていたもので、RIN先生と雑談をしているうちに盛り上がってチーム制作を、という流れがあったようです」と語るのは、「漫画ゴラク」の担当編集・岩田裕介氏。