■スポーツ強化で名を売る!!「大学」
新興校から常連校まで広告塔には金かけろ
最近箱根駅伝に出場することが多い帝京、中央学院、上武といった大学は、野球などほかのスポーツにも力を入れている。スポーツ強化によって校名をアピールする、わかりやすい経営戦略である。
また、かつての箱根常連校でも、近年成績が低迷していたり、特に駅伝を強化していたわけではなかった大学でも、青山学院、明治、拓殖などが、最近は力を入れ始めている。今ではすっかり上位常連となった山梨学院、神奈川、駒澤なども、その部類に入れられよう。昨年総合優勝した東洋にしても、ほんの10年前は、せいぜいシード権争い程度が定位置であった。
各大学にとって、選手は大切な「広告塔」でもある。運動部員専用の寮を完備し、入学から卒業まで、学費や普段の生活から就職に至るまで便宜を図るのも、当然といえば当然か。