──実際、そう簡単に路上で寝られるのか？ 自分たちのサバイバル能力を確かめるべく、本企画ライターのK、Sと、本誌編集Sの3人が、11月の新宿で野宿に挑戦してみた。

【1】場所探しスタート

新宿駅東口に集合、さっそく場所探しへ。「紀伊國屋書店本店の前はよく寝ている人がいる」との情報から見に行ってみるが、先住者はナシ。日曜日の夜だからか、店前の大通りには酔客も多く、居酒屋の客引きも散見され、ここで寝るのはさすがにハードルが高い。あきらめてほかの場所を巡る中で、ファッションビルの合間が妙に暖かいことに気付く。が、そこは私有地、当然警備員の見回りが頻繁なのだった。

【2】路上のセンパイからコツを盗む

寝場所を求めてさまよっていると、すでに就寝態勢に入った路上生活者を発見。気をつけて見てみると、何人かが散らばって寝ている通りと、まったく誰もいない通りがある。それと、店舗の入り口の屋根がやや突き出している場所が人気のよう。雨風が多少なりともしのげるからと思われる。段ボールで覆った上から、傘を2つ開いて載せている人もいた。風よけ兼目隠しといったところか。