最近では、ブロガーがほかの客や店の雰囲気を気にせず写真を撮ったり、先の情報に偏った批評をしたりと、しばしばそのマナーが問われている。実際、ブロガーたちはこの現状をどのように受け止めているのか。また、プライベートな時間を費やして続けるブログにはどんなメリットがあるのか。現役グルメブロガーに話を聞いた。
A…特定の飲料や食べ物に特化した複数のブログを運営している男性ブロガー。1カ月の平均PVは約8万。本業はWEB関係の仕事。
B…都心部の飲食店訪問を中心にコスメ、旅行情報なども扱う女性ブロガー。1カ月の平均PVは約18万。本業は飲食店店員。
ブロガーを集める広告代理店「Cyber Buzz」(上)や「食レコ」では、登録したブロガーに試食会やモニターの案内を定期的に流している。
──そもそも、お2人がブログを始めたきっかけを教えてください。
A 以前、コンビニの商品開発にかかわっていた時期があり、ある新商品を盛り上げるために、販促として同じジャンルの食品ばかりを紹介するブログを始めたのがきっかけでした。それが、3カ月ぐらい続けたら取材が入るようになって。いろいろな人と知り合いになれることも楽しくて、そのまま続けて6年になります。結局、そのコンビニの製品はまずかったので、ブログには載せられなかったんですけど(笑)。
B 私は、最初は仕事のグチを発散するために始めたんです。でも、普通に日常を書いてるだけでは読んでもらえないことに気がついて。そこで、「地元で女の子がひとりで食事ができる店」というコンセプトに焦点を絞り、飲食店紹介を始めました。
──紹介する店はどのように選出を?
B 実際にその地域を歩いて探します。看板を見たりして、気になった店をチェックして。「食べログ」もたまには見るけど、下調べはあまりしませんね。