──地域局の番組ながら、マツコ・デラックスとミッツ・マングローブを見いだしたとして注目を集めた『5時に夢中!』。表現規制の観点から、メディアでの起用には難色を示されがちだったおネエタレントだが、同番組の大川プロデューサーは、二丁目出身の彼女たちの起用に何を狙っていたのか?
『5時に夢中!』(TOKYO MX 毎週月曜日~金曜日17:00~18:00)
『5時に夢中!』は2005年の4月の放送開始当時から、毎週金曜日にゲストを呼んでいるんですけど、番組が始まってすぐ、ある方にドタキャンされまして(笑)。「収録は明日なのにどうすんだよ」と困っていたら、当時、司会をされていた徳光正行さんから「面白い人がいるよ」って、マツコさんを紹介してもらったんです。だから、収録当日までマツコさんにお会いしたことはなかったんですけど、話は面白いし、デカイし……当時のスタジオはすごく小さかったので、小さいところにデカイ人が入ってるのって、見た目のギャップが面白いじゃないですか。ちょうどその年の6月に、それまでコメンテーターに起用していた身長190cmくらいあるプロレスラーの高山善廣さんが降板されたので、「じゃあ代行をマツコさんにお願いしよう。面白いし、デカイし」と思ってレギュラー出演を依頼しました。それからしばらくして、民放キー局の番組にも出演されるようになって。その中で、2~3年くらい前までは、"出オチのキレキャラ"みたいにして扱われているマツコさんを見て、「これならカンニングの竹山さんと扱い方変わんねーじゃん」とか思って安心してたんですけど……最近はあちらのスタッフさんとも信頼関係が築けてきて、また、マツコさん自身もメディア慣れしてきた部分もあって、だいぶ素の表情が見られるようになってきましたよね。それまでは「自然体のマツコ・デラックスが楽しめるのは『5時に夢中!』だけ」的なところがあったので、「やべーな、俺らの存在意義……」って、ちょっとビビッてます(笑)。