週刊誌に不倫騒動が取り沙汰され、今年6月から芸能活動を自粛していたWinkの鈴木早智子が、初の自叙伝『負けじ魂』(光文社)を出版。Wink結成から活動停止までの秘話、アダルトイメージビデオ出演の真相、誤報だった不倫騒動の顛末などを赤裸々に明かしている。この本の出版を機に、再び活動を開始するサッチンが、現在の心境を明かしてくれた。
鈴木早智子氏。(撮影/佃 太平)
──鈴木さんの半生が集約された1冊になっていますが、そもそも出版に至ったきっかけはなんだったんでしょうか?
鈴木(以下、鈴) これまで忙しく働いてきて、自分を見つめ直す期間がありませんでした。自粛期間中、あらためて自分の人生を振り返り、今後どう生きていくかを考えたんです。その再出発の記念としてありのままの自分を書いて、新たな目標に進む"きっかけ本"として執筆する決意をしました。自粛中は時間があったので、カフェでゆっくり過ごしたり、バスに210円払って乗ってみたり、そんな当たり前のようなことが幸せなんだと実感しました。もちろん、どのタイミングで活動を再開するのか考え、不安との戦いや心の葛藤もありましたけど。
──98年に放送されたオーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)の"再起に賭ける芸能人"企画(小室哲哉プロデュースの下で、再デビューを賭けた企画のヤラセ問題)の過剰な演出にも触れられていますが、自叙伝には、これまでメディアに伝えられてきたことの誤りを正したいという気持ちがあったのでしょうか?