──格闘家として活躍する坂田亘氏が経営する飲食店「わたる」の業績不振が取り沙汰され、妻でタレントの小池栄子との離婚報道まで流れたのは昨年秋のこと。報道はデタラメだと強く否定しながら、メディアとの付き合い方や、不況の今こそ闘うべき飲食業界に、坂田氏が喝を入れる。
派手すぎず、上品に佇む「わたる」。店名をはじめ、店内で見られる筆文字は山口智充氏がすべて手書きしたものだとか。
飲食業界に足を踏み入れて、もう4年になるかな。もともと飲食業には興味があったし、自分や嫁さん(小池栄子)の仕事に生かせる"城"も欲しかった。気兼ねなく打ち合わせや食事ができて、仲間に楽しんでもらえるスペース。なおかつ、そこが利益を生むなら言うことなし......そう、結構不純な動機から始まったんだよね(笑)。だけど、やるからには真剣にやんないとさ。ほかの芸能人やスポーツ選手の店と同じように、ただの「名前貸し」とは見られたくない。だから、「坂田亘」を前面に出して売るわけでも、変に隠すわけでもなく、じっくりと腰を据えてやってきた。客単価からメニュー構成、お店の造作に至るまで、全部自分で決めてきたよ。そこは、飲食業界の先輩たちと何ひとつ変わらない。ただ、うちは芸能人のお客さんが多いから、写真週刊誌系の張り込みには気を使うね。自分が店に入る前には、変な車が止まってないか一通りチェックしてから入る。明らかに怪しい車がいたりしたら......ボディを揺すって「出てこなきゃ、ひっくり返すぞ」と言えば、たいていは逃げていくよ(笑)。おかげさまで、芸能人のお客さんにマスコミ対応での迷惑をかけたことは、一度もない。