──ひとくちにIT業界といっても、その幅は広い。どの分野の企業がどんな省庁と関係が深く、どのような形で天下りを受け入れているのか? 徹底解剖しちゃいます!!
これぞ、"IT系天下り"の王道
■天下りパターン01
省内システム、ソフトなどを導入したい
総務省・文部科学省・防衛省・厚生労働省
↓
安いソフトを高く売れ!!
ITゼネコン
IT業界における天下り先の代表格、ITゼネコン。総務省や文部科学省、防衛省、厚生労働省と太いパイプを持つとされ、09年公表のITゼネコン各社の国家公務員再就職者数は、日立製作所50名、NEC41名、富士通31名、日本IBM9名、NTTデータ5名などとなっている。また、直接天下るのではなく、関連団体を経由してITゼネコンに再就職する、「渡り」も多いようだ。
ジャーナリストの若林亜紀氏によると、ITゼネコンのビジネスモデルは、ハードの競争入札で安く落札し、ソフトの随意契約で儲けるというもの。ハードとソフトを同じ業者に発注するという省庁の慣行と、IT分野は積算が難しいという面をうまく利用したもので、そこに天下り組が一枚噛んでいることも容易に想像される。