ジャーナリスト林信行氏が語る「グーグルと日本企業の"決定的な違い"」

――IT業界で働く人にとっては、グーグルは羨望の的と言われるが、その理由をITジャーナリスト林信行氏が解説する。

林信行氏の小川浩氏との共著『アップルvs.グーグル』。

──まずお聞きしたいのが、いわゆるIT企業について、働きたい会社というのは具体的にはどういった会社だとお考えになりますか?

林信行(以下、) IT業界で、今、最も注目すべき会社はアップルとグーグルでしょう。特にエンジニアである程度自分の技術や実力に自信がある人の中には「一生のうち一度でいいから、アップル本社で働いてみたい」という声が多いみたいですね。

 まずアップルでは、自分の仕事は最後までしっかりかかわることができる。例えばiPodでも、実は企画段階から半年で作り上げた製品なのですが、それこそプロダクト・マネージャーが企画立ち上げ店頭のディスプレイまで、最後まで責任を持って自分の仕事を監督することができたといいます。これが分業を主とする日本の企業との大きな違いですね。

──分業しすぎることに、問題点があると?

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2024.11.24 UP DATE

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