──AKB48にSKE48、モーニング娘。にももいろクローバー、日本の女子アイドル市場はにわかに"戦国時代"の様相を呈している。だが、彼女たちのライバルは国内だけにいるのではない。今、日本の若い女の子を中心に、韓国の女子アイドルグループが空前の人気を見せているのだ。まだ日本デビューを果たしていないグループにまでファンがついているこの状況は一体どうして生まれたのか? K-POPガールズグループ人気のナゾに迫った。
(絵/都築 潤)2009年、東方神起が大ブレイクを果たしたのを契機に、日本でK-POPに注目が集まるようになった。昨年はBIGBANGなど、男性アイドルグループの日本進出が目立ったが、今年は女性アイドルグループの勢いが凄まじい。韓国で高い人気を誇るKARAや4Minuteは、いち早くショーケースライブ(プロモーション目的のライブ)やイベントを開催し、日本デビュー前にもかかわらず数千人を動員。KARAのデビューシングル「ミスター」は、バージョン違いの3枚がタワーレコードの先行予約販売チャート上位3位を独占し、8月14日に行われた握手会には、1万人を越えるファンが集まったほどだ。
この"一大K-POPガールズブーム"だが、そこにはひとつの特徴がある。それは、主なファン層が10~20代前半の女性という点だ。K-POP事情に詳しい日韓音楽コミュニケーターの筧真帆氏は、この状況を次のように分析する。
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