コンテンポラリーダンスの雄・勝山康晴が語る「ダンスに見るアイドルの可能性」

 学ラン姿の男性たちがパワフルに舞う──。世界20カ国以上での公演経験を持つダンスカンパニー「コンドルズ」を率いる勝山康晴。才能あるダンサーたちをプロデュースすると共に、アイドルオタクでもある彼は、アイドルのダンスをどう評価しているのだろうか?

(撮影/田附愛美)

──ダンスマガジン「DDD」(フラックス・パブリッシング)のコラムやラジオで、Berryz工房の清水佐紀のダンスを大絶賛されていた勝山さん。Berryz工房を初めて見たのは?

勝山康晴(以下、) 2005年の1月、中野サンプラザで行われたハロプロのコンサートですね。出演者が40人以上いる中で、ひとりだけ抜群にダンスのうまい子がいて、それが清水さんだったんです。その後いろんなDVDを見返しても、清水さんってダンスでセンターにいることが多いんです。つまり、当時14歳にしてそれだけの実力があったってことですよね。

──清水佐紀のダンスは、どこが優れているのでしょうか?

 下半身の安定感ですね。彼女は両足でしっかり舞台を踏みしめているから、全身でグルーヴに乗れてるんです。ほかのアイドルは、下半身は不安定。棒立ちになっちゃったり、適当にステップ踏んでるだけになっちゃう。

──それはセンスの問題ですか?

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