制作者が語る本音──ビート文化から生まれたアメリカの出版事情を伝える『ゴスペル』(佐藤由美子さん)

製本からして、日本のミニコミにはなかなかないつくりの『ゴスペル』。一冊787円也。

 トランジスター・プレスは佐藤由美子さんが個人で展開する"ひとり出版社"。書籍の発行だけでなく、「ジン」制作を進めていることでも知られている。出版社でありながらジンを制作する意図を聞いてみた。

──ジン制作の動機を教えてください

佐藤由美子(以下、) 15~20年近く前、ニューヨークでビート文化(50年代アメリカで勃興したカウンターカルチャー)の展覧会が開催されたので観に行ったところ、そこにたった一枚の紙に自分の思いを綴っただけの展示物があったんです。それを見て、「自分の思いを伝えるのに、こんなシンプルな方法もあるのか!」と衝撃を受けたのがきっかけです。

──当時は、何か伝えたい思いが?

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2024.11.25 UP DATE

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