──ともすれば、おかしくさえとれてしまう、官能小説の情緒的な表現。実際に同じ場面を、AV新書の表現に置き換えると、どうなるだろうか?
(絵/氷見こずえ)
[官能小説]
「熱く濡れた媚肉」(青橋由高『メイドなります! ~彼女は幼なじみ~』)
「肉の饅頭」(藍川京『女医 獣の儀式』)
[アダルト新書]
「大陰唇・小陰唇」(小澤マリア『言葉責めセックス』など)
「アソコ」(希志あいの『焦らしセックス』など)
淫語の用例として書かれることはあるものの、さすがにアダルト新書も、地の文で四文字言葉は使わない。だが、各部位の表現はことごとく生々しい。