──「最低でも県外」と鳩山由紀夫首相(当時)が公言してきた米海兵隊の普天間飛行場の移設先は、結局、辺野古に落ち着いた。この決定に強い反対の意思を見せた社民党・福島瑞穂消費担当相は罷免され、その後、鳩山首相は辞任し、菅直人が新総理に。7月に行われる参院選を前に、民主党政権は大きな転換期を迎えることとなった。だが、鳩山首相を辞任に追い込んだ普天間移設問題とは一体なんだったのか? 大手メディアが報じることのできない"深淵"に、収賄罪などの罪に問われ、逮捕・起訴された(現在、最高裁に上告準備中)元防衛事務次官の守屋武昌氏が重い口を開く──。
【今月のゲスト】
守屋武昌[元防衛事務次官]
神保 今回は"また"沖縄普天間移設・辺野古問題がテーマですが、これまでとは違ったレベルの議論になるでしょう。普天間移設交渉の経緯をすべて知る元防衛事務次官・守屋武昌さんをゲストに迎え、普天間問題の深淵に迫りたいと思います。