──今や身の回りにあまりにもあふれている、企業の標榜するエコ商品やエコ活動。それらの"ニセっぷり"を、ネチネチ検証してみました。
"アヤしいエコ"度数70点資源開発で環境破壊に邁進!?
三菱商事、三井物産
「三菱商事 千年の森」
「三井物産の森づくり~もう百年、まだ百年。~」
一流商社にふさわしい、非の打ち所のないCSR報告書で、環境への配慮と貢献をアピールしまくる三菱商事と三井物産。ところがその実、両社出資による石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリンII」は、06年、ロシア政府により環境への悪影響を指摘され、一時開発停止に追い込まれている。その件について、両社のCSR報告書の06年版以降をチェックしてみたが、三井物産の06年版で軽く触れている程度だ。
この事件、実はロシア政府が、同事業への国内企業の参入を狙い、「環境問題」を口実に圧力をかけたものとも囁かれたが、環境破壊があったのは事実。少なくともCSR報告書には、森がどうこうという以前に、そうした問題点をこそしっかり書くべきなのでは? それにより、国際的、社会的な信頼を得られると思うのだが……。