芥川賞候補作家の大学教授が特別寄稿 大戦記録映画から心霊モノまでフェイクドキュメンタリーの"魔力"

──第二次大戦を描いた記録映画から、世界の風俗を描いたモンド映画の傑作、そして乱発される嘘くさい心霊モノオリジナルビデオまで。"真実のドキュメンタリー"の衣をまとったフェイクドキュメンタリーの妖しい魅力に迫る!

検証ブログまで立ち上げられている『放送禁止』。 

 スピルバーグが制作したテレビ映画『シューティング・ウォー』(00年)をご存じだろうか。第二次世界大戦中のアメリカ従軍カメラマンの活躍を、彼らの証言を交えて紹介するメタ・ドキュメンタリーだ。好々爺になったカメラマンたちの談話は「え、そうだったの?」と驚かされるものばかり。たとえば連合軍によるパリ解放。「何かが足りないと思った。それで沿道に出ている娘たちに言ったんだ。アメリカ兵が来たら、抱きついてキスしてやれ!」……なんだよ、あの華やかな歓迎シーンは仕込みだったのかよ。

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2024.11.22 UP DATE

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