──出演者である押尾学逮捕を受け、公開が延期になっていた映画『誘拐ラプソディー』。一連のスキャンダルにさらされて、ようやく世に送りだされることになったこの映画の舞台裏と見どころについて、榊英雄監督に語ってもらった。
榊英雄監督。(写真/田附愛美)
高橋克典演じるさえない男が、ひょんなことから誘拐犯となってしまう、クライム・エンタテインメント・ムービー『誘拐ラプソディー』が4月3日より公開される。監督は、俳優としても活躍中の榊英雄。
実はこの作品、当初は昨年12月公開……のはずだった。作品が完成し、後は公開を待つばかりという2009年8月初旬、キャストのひとり、押尾学が、麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑に問われ逮捕。関係者らは騒然となったが、急遽、榊雄督が押尾の代役を務める形でリテイクを決行したのだ。
この一件で、映画に負けないほどとんでもない体験したという榊監督に、作品や事件の顛末について聞いた。
──悲願の映画公開おめでとうございます! 『誘拐ラプソディー』は、監督として3作目ですが、感想は?