──マンガ文化において近年著しい、読み手・描き手の相互乗り入れ。青年誌だったはずの「週刊モーニング」がいつの間にかおしゃれマンガ誌になっていたり、「少年ジャンプ」読者の大半が女性になったり......その発端は青年コミック誌にあり!?
ジャンプで連載中の「家庭教師ヒットマンREBORN!」
本特集の冒頭で書いたように、今マンガというジャンルにおいては、描き手・読み手のボーダーレス化が進みつつある。かつてであれば、少女マンガはファンタジックな恋愛を描き、登場人物はお目目キラキラという、男性にはなかなか受け入れがたい世界のイメージが強固だった。一方、青年マンガは、サラリーマンの立身出世や結婚、日常生活を、太く濃い線で描いた作品が中心で、若い女性の興味を引くのは難しい、というイメージだったはず。