(撮影/有高唯之)
虫愛ずる漢、哀川翔。自宅でカブトムシ50匹、クワガタ20匹以上を飼育し、芸能界きっての昆虫好きとして知られる。新作映画『昆虫探偵 ヨシダヨシミ』では主人公の"虫の言葉が聞こえ、彼らの依頼で仕事する昆虫探偵"を演じただけでなく、『極道恐怖大劇場 牛頭』『東京ゾンビ』の佐藤佐吉監督に監督&脚本をオファーするなど、プロデューサー的役割も果たしている。
「原作コミックを読んで、主人公を演じるのはオレだなって感じたんだ。それで、佐吉監督ならこの企画を面白がってくれるだろうな、と。監督には『映画化は無謀。でも、やるなら極力CGなしでやりますよ』と言われてね。実際にやったら、やっぱり大変だった。虫たち、動きすぎ(苦笑)。どんな気難しい共演者でも、人間のほうが楽だよ。でも、そんな苦労が映画に全然出てないところがいいよね(笑)」
生か死かギリギリの境界線を突っ走るヤクザやチンピラ役を数多く演じてきた哀川アニキだけに、はかない命の虫たちに対し、人一倍シンパシーを感じているようだ。