テレビCMまで打つ法律事務所"債務整理ビズ"の陰で泣く債権者

債務整理

この2月初旬にも、富山県で司法書士が、和解書を改ざんし、消費者金融から受け取った和解金のうち200万円を着服したとして逮捕された。
サラ金のCMの多さが問題視された後に、今度は債務整理の広告の多さが問題になるという流れはちょっとわかりやすすぎる!?

「無料で借金相談」「過払い金返還代理人」など、目を引く文句を掲げ、タレントを起用して派手にCMを打つ、債務整理専門の弁護士・司法書士事務所をよく見かける。債務整理とは、長期間複数個所から借金をしている多重債務者の借金を利息制限法に基づいて引直し計算を行い、減額・過払い金の返還請求をするなどして、債務者の可能な範囲内で返済が続けられるように行う処理だ。広告を多く打てるということは相当儲けているのだろうが、やはりというべきか、債務者との間でトラブルが頻発しているという。

 全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会によれば、週に100本以上のトラブル相談があり、債務整理における二次被害も多数報告されているとか。その中には「過払い金をネコババされた」「借金よりも高額な費用を請求され、さらに借金が増えた」といった事例があるが、そもそも債務整理とは、本来どのように行われるべきなのか。東京市民法律事務所弁護士で、日弁連多重債務対策本部本部長代行の宇都宮健児氏はこう語る。

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