──出版不況と言われてはや幾とせ、それでも元気にがんばっている中小出版社の社長に直撃取材。今年売れた本を聞くと共に、出版業界の今後を大いに占っていただきました!!
"自己啓発系"ビジネス本がヒット 不況下だからこそ「基本に立ち返ること」を促す
干場弓子 社長[ディスカヴァー・トゥエンティワン]
干場弓子社長(写真/田附愛美・田中まこと)
自己啓発本を中心にコンスタントにヒットを飛ばし続けるディスカヴァー21。出版業界では慣例の取次会社を通さない"直取引"で事業を拡大していることでも有名だ。かの勝間和代を見いだしたことでも知られる同社の干場弓子社長に話を聞いた。
──2009年のヒット作は?
干場弓子(以下、干) よく売れたのは『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』【1】と『年収200万円からの貯金生活宣言』【2】。それぞれ、累計13万部、10万部を超えています。
──ヒットの要因を、どう分析されていますか?