エコ給湯器
ここ数年、関西電力や東京電力が共同で開発したエコキュート、東京ガスによるエコウィルなど、環境に配慮した(と謳われる)給湯器が多くリリースされた。だが、一部の商品について、商品価値に疑問の声が上がっているという。
養老孟司やテリー伊藤などがCMに名を連ね、今年5月の発売から販売数を伸ばし続けている「エネファーム」。11月下旬には社団法人産業環境管理協会から「エコプロダクツ大賞・環境大臣賞」を受けるなど、明るい話題に事欠かない。
ただ、この商品名を聞いて「エコキュートやエコジョーズとか、ほかによく似た商品があるけど、どう違うの?」と思う人も多いはず。ざっくりと説明すると、これらはすべて省エネ性に優れた給湯器のことで、ヒートポンプ構造と深夜電力割引で光熱費を抑えるエコキュートは電力会社が、排熱を再利用して省エネ化をうたうエコジョーズ、ガス発電時の熱を利用してお湯を沸かすエコウィル、エネファームは主にガス会社が主体となって販売している。
そのため、給湯器の裏では「ガス会社VS電力会社」のそれぞれの市場拡大を懸けた争いが繰り広げられている、という現状だ。