――知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を人気放送作家が直撃解決!
回答者 ファミリーマートお客様相談室 様
世の中の女性には、自分のカレシがエロ本を見るのがどうしても許せない人がいるらしい。知り合いの放送作家仲間がめでたく(!?)離婚したのだが、その別れる理由のひとつに「嫁のちょっとどうかと思うほど激しい嫉妬」があったのだという。
「街でほかの女とすれ違った時、チラッと見た!ってだけで、"浮気してる"と大ゲンカ。オレの部屋に置いてある『週刊プレイボーイ』を"私以外のオンナのハダカに興味があるのね!?"と目の前でビリビリに破って捨てるんですよ。もうあんな生活耐えられません!」
私のひとりエッチを目撃し、「何してんのォ~!?」とゲラゲラ腹を抱えて大笑いのウチの嫁とは大違いである。
そんな嫉妬深い女と同じニュアンスで気になるのが、コンビニのエッチ系の雑誌についている、あの青いシールだ。いつ頃から始まったものか「青少年に、いかがわしい本は見せません!」というコンビニ業界の自主規制のココロを象徴するあの青いシール。あんなモン貼らなきゃならんのなら、初めっから売らなきゃいいのに──という話を友人のライターにしたところ、こんな都市伝説を教えてくれた。
「あのシールは一冊一冊、パートのおばちゃんが貼ってるんだってさ。その作業を一手に引き受けて大儲けしている会社があるらしい」
マジ!? でも、まさか手作業ってことはないだろう。これは調べてみなければ!だから直接、 ファミリーマートお客様相談室に聞いてみた。
『コンビニのエッチな雑誌は、シールを貼って中を見れなくしてますが、アレって誰が貼ってるんですか?』
担当者 確認いたしますので少々お待ちいただけますか?(5分ほど保留音で待たされて)もしもし、お待たせいたしました。今確認したところ、そういったシールは店舗に到着した時点ですでに貼られていますので、ちょっとこちらではわかりかねますが……。
アレ!? コンビニ側では知らないのか。そこで今度は、私の愛読書で、いつもあの青いシールをはがすときにイライラさせられる「ブブカ」を出しているコアマガジンに聞いてみた。
担当者 そのような(シールを貼る)専門の工場がありまして、そこでおばさんの方たちがシールを貼っています。
──(都市伝説は本当だった!とコーフンしつつ)その作業は、なぜおばさんでなければいけないのでしょうか?
担当者 そういうわけではないのですが、作業自体が昼間なものですので、普通の男の方より、おばさんが多いんだと思いますよ。私も2回ほど工場へ行きましたが、管理者の方を除いて、作業をしている方は全員女性の方でした。
──工場では、どのような作業を?
担当者 おばさんたちがラインを組んでいまして、本の結束を解く人、本を運ぶ人、シールを貼る人、また本を結束する人、という感じで作業をしています。
──ちなみに、その工場はどこにあるんですか?
担当者 私が行ったところは(埼玉県の)川口市にある工場ですね。
川口におばさんがシールを手で貼るヒミツの工場を発見!! あ、別に隠れてやってるつもりはないのか(笑)。でもみなさん、これからコンビニでエッチな雑誌を買って、青いシールをはがすときは、手作業で丹精込めて、一冊一冊あのシールを貼り込んでいるおばちゃんたちがそのカゲにいることを思い出してくださいね!!
[株式会社ファミリーマート]
1973年に1号店がオープンした、伊藤忠商事の傘下にあるコンビニエンスストアを運営する企業。国内外に1万5320店舗を展開し、キャッチコピーは「あなたとコンビに、ファミリーマート」。ちなみにアメリカでは『Famima!!』、中国では『全家Family Mart』が店名である。
さめはだ もんぢゅ
1965年、神戸にて誕生。放送作家。『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)、『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)などを手がける。我らがタイガースの4位確定の瞬間に、号泣したのも今は昔、そろそろテレビ界は年末進行に突入!「MOBSPROOF」ってパンク誌から、「働くパンクス」ってテーマでインタビュー取材依頼が(笑)。12月ぐらいに出ると思うんで、もし見かけたらチェックしてくださいね。