民主党と検察のバトルが激しさを増しそうだ。周知のように東京地検特捜部は、鳩山由紀夫首相の政治団体をめぐる偽装献金を立件する方針に加え、首相を支える小沢一郎幹事長側への1億円ヤミ献金疑惑も引き続き追及中。また、小粒の民主党議員の中にもターゲットがいるようだ。
「国会閉会中は国会議員の不逮捕特権がなくなるので、12月上旬から1月下旬までの"空白の1カ月余"に急展開があるのではないかと憶測を呼んでいます」(政治部デスク)
まず、仕掛ける検察当局の内情から見ていこう。「特捜部の佐久間達哉部長は、周囲に煙幕を張りながら、虎視眈々と政権与党になった民主党を狙ってきた」と語るのは司法クラブキャップ。なんでも、3月に小沢氏の公設秘書だった大久保隆規被告を逮捕した直告1班のY副部長が今秋から担当を外れたため、いったんは「民主ルートは立ち消えか」と永田町や検察内にも噂が広まったのだそうだ。