【今月の教訓】強盗は計画的に

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 以前も書いたが、ある雑誌の企画で24時間営業の店に何時間居座れるかを試したことがある。ライター何人かで手分けして、コンビニ、ファミレス、居酒屋などでチャレンジ。私はコンビニ担当で6時間ぐらいでリタイアしたが、牛丼屋担当の某ライターは、なんと10時間45分という記録を叩き出した。

 それに比べれば、【記事A】の男の2時間なんて大したことないが、食べた量がちょっとすごい。「『牛丼特盛』や『カルビ焼定食』など約10品(約4000円相当)を次々と注文」って、ギャル曽根じゃあるまいし。しかも、それだけ食べた後、おもむろに店員を脅してレジの金を奪い、走って逃げたというんだから驚きだ。

 いや、強盗したことが驚きじゃなくて、それだけ食べた直後に走って逃げたというのに驚愕。オレなら絶対ゲロ吐いてる。ついでに言えば、「はしのような棒状のもの」で脅したというのもすごい。それってどう考えても、今まで食ってた箸じゃない? まあ、確かにオッサンの使った箸を突きつけられたら嫌だけど、ずいぶん雑な強盗もあったものだ。

 一方、いかにも強盗らしく、包丁を手に「3万円を出せ」と脅したのが【記事B】の男(55)。なぜ3万円と金額指定なのか不明だが、この男の行動は全体的に意味不明なのである。記事によれば、「盗みに入った近所のアパートで、彫り師の男性(34)が客に入れ墨を彫っていたため、『怖くなって台所から包丁を持ち出して脅した』と供述」って、まず近所のアパートを狙うことからして適当すぎだ。

 さらに、中に人がいるかどうかも確かめず、部屋主の男性が入れ墨を彫ってるのを見て怖くなり、だったらそのまま逃げればいいのに、その家の包丁を持ち出して脅し、「どうしてそんな金が欲しいのか」と問われると、「包丁を置き、室内に座り込んで持っていた酒を飲み始めた」って、もうグダグダ。つーか、なぜ酒持参で盗みに入るのか!? とりあえず落ち着け、と言うしかありません。
(新保信長)

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