ANAパイロットの空飛ぶ「軽佻浮薄」さ

――元JALのCAで、合コンでお相手した企業は150社以上!の自称"合コン総研アナリスト"水谷が、実地調査(=合コン)をベースに上流メンズを辛口ジャッジ!

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【今月のターゲット】 全日空
全日空(ANA)は、日本最大級の航空会社。純民間の航空会社として、中小航空会社の合併を繰り返し路線網を拡張してきた。そんな同社のパイロットといえば、平均年収は2000万円!晴れて妻の座を射止めればタダで飛行機乗りホーダイ!今宵の合コンではどんな操縦をしてくれるのでしょうか?

 パイロットといえば、高収入で世界中を飛び回れる華やかなイメージ。数々のドラマ、CMでパイロット役のイケメン俳優が映るたび「これは妄想だ!」と、日本航空OGの水谷はイチャモンつけたい衝動に駆られることしきり......そこで実態を知らしめるべく、経営難のJALを横目に、涼しい顔してフライト中のANAのパイロットをリサーチ。合コン総研アナリスト、水谷舞の出勤です!

 今回は、五反田のベトナム料理店にて3:3でスタート!男性陣はオールANAパイロット!女性陣はオールJALのCA(OG含む)。先に店に到着していたANA陣営。

「俺ら、横並びに座っちゃったけど、ジグザグのほうが良かったよね。僕のINFANT席(子どもを膝に抱えて座る座席)もあるよ」と、幹事の副操縦士A氏。エビの唐揚げを指して、「これ、こおろぎの唐揚げですよ」と、お堅いJAL陣営をのっけから震え上がらせる副操縦士B氏。

「明日、成田に9時出社なんで今日は前泊します」といって、トランクケース引きずり駆け付けた新米パイロットC氏。3人とも、今すぐ空に飛び立ちそうな軽さです。

 さらに、乾杯前に水谷を見るなり「前に会ったことありましたか?」とベタな口説きに突入するB氏。このスピーディーさも、おっとり社風のJALとは対照的。「JALにも素敵なパイロットいましたよね、747のXさん。イケメン、38歳独身」と、B氏はライバルに塩を送る余裕を見せますが、水谷は「その年で独身となると、相当遊んでるか、性格に難アリよね~」と一蹴。「ま、何事にも例外はありますから」と肩身狭そうにビールをあおるアラフォー独身のA氏。「今日は五反田でラフに決めてみました。銀座みたいなカッチリしたとこ苦手なんだよね。銀座9丁目なら行くけど。って、あそこは新橋か!」とひとりで小芝居を打つA氏に、「僕ら、蒲田で飲んでるほうが落ちつくタチだからさ」「週8くらい行くよね」とB&C氏も洒落っ気たっぷりに同調。ここでようやく、A氏のちょい寒音頭で「"愛の共同運航"にカンパ~イ!」。

 すると、早速A氏が水谷と同期CAに猛烈アプローチを開始!「お住まいは宮前区?お嬢様な響きだね~!最寄りはたまプラーザなんだ」といって、股間の前で手をプラプラさせるA氏。「やっぱりANAサンとはカルチャーが違いますわね」と、ドン引きするJAL同期。 続いてお約束の質問「機内で見かけた有名人について」。「ジャニーズはよく見かけるね。熱心なファンも同じ便に乗ってて、でも話しかけたりサインもらったりしちゃいけないっていう不文律があるらしく、お行儀よかったよ」(B氏)。水谷もかつてタッキー様にブラックコーヒーをお出しした記憶が。お目覚めの王子の表情にウットリでした。

 海外ネタで盛り上がれるのも航空会社合コンの醍醐味です。「C君、JFK(ジョン・F・ケネディ国際空港)のときは、どこのホテル泊まってるの?」「国連近くのプラザホテル」というANA陣営に対して、「昔は五番街近くの名門ホテルだったけど、今は郊外のホテルよ」とJAL陣営は窮状をポロリ。そこで気になるのは、恵まれたANAのCAの素顔です。「最近は、フツーな子が多い。歩き方がペタペタ女子大生っぽい」と、苦言を呈するA氏。「もっと見られてる意識を持ってほしいじゃ~ん」と、腰をクネクネさせるB氏。水谷も、ウン年前の我が身を振り返りました。

 経営難で視界不良のJALを尻目に、燃費効率の良い小型機への買い替えなどの経営効率化で不況をたくましく乗り切っているANA。下ネタ、ダジャレ、なんでも言えてしまう気さくな体育会系精神が同社の発展に寄与しているといえるでしょう。

[合コンメンズ判定]★★★☆☆

「チン長はおいくつですか?」「勇気を持って言うと、ソウニュウことです!」「ANAを使い過ぎたのでヴァージン(英航空会社)に転職します」……一見すると、下ネタ合コンにも見えなくもないですが、人命を預かるという重責から解放されたときの「ハメはずし」ということで情状酌量の余地あり。こういう下ネタ、実は嫌いじゃないです♪ 旧国営企業独特のオットリした風土に慣れている水谷にとって、超体育会系&フレンドリーなANAの友愛精神は新鮮に映りました!というわけで今回は星3つを進呈します!

[今月の合コン必勝服]
パイロットはケチが多いので、安価なカジュアル服を選び、「金のかからない女」を印象づけます。スカーフでCAっぽさを醸し出すとGOOD!

水谷 舞(みずたに・まい)
大学卒業後、日本航空入社。NY、パリ、ミラノ便など、国際線ビジネス、ファーストクラスを中心に約5年間乗務。現在はレポーター、女優業の傍ら、「合コンは最高のエンターテインメント」をモットーに、"合コン総研アナリスト"として活躍中。公式ブログ

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