秋の番組改編
民放の場合、上半期と下半期の始まりである、4月と10月に大掛かりな番組改編を行う。今年は昨今のメディア不況を受けて、後ろ向きな改編を行う局が多かったが、中でも深夜枠すべてを通販番組に変えたテレ朝には、一部で批判の声が上がった。

　各局とも春の改編が大失敗に終わり、巻き返しを狙った秋の番組改編。話題をさらったのは、"斜め45度の女王"滝川クリステルが降板し、代わりに入社4年目の秋元優里が大抜擢されたフジテレビの『ニュースJAPAN』だった。

「昨年頃から『夜の生活に疲れた』とボヤいていました。ただ、酒好きの彼女が朝まで飲んでいるからで、言うなれば自業自得（笑）。本人もそれがわかっているので、今年7月に上層部から継続の意思確認をされた時、前向きな返答をしていたんです。ところが、急に降板するっていう話になったんです」（番組制作関係者）

　これに激怒したのが、同局の営業部だ。秋の改編以降も、彼女が続投するとスポンサー企業に伝えていたため、事情説明に走り回るハメになったという。それにしてもこの急転直下の降板劇、水面下で何があったのか？

「資生堂『TSUBAKI』のCMに決まったからですよ。小林麻央という例外はいますが、報道キャスターが一企業のCMキャラクターを務めるのは倫理的にルール違反。番組続投とCMを天秤にかけた結果、降板を選んだというワケ」（同）

　一方、代わりに同番組キャスターを務めることになった秋元だが、局内の評判はあまり芳しくない。

「明らかに知名度と実力不足でしょう。報道ができる女子アナは人数が少ないため、消去法で抜擢されたともっぱら。春にリニューアルを行う予定で、彼女はそれまでの"つなぎ"と言われています。すでにセントフォース所属のキャスターで後任探しが始まっているという話もありますよ」（同）

　日本テレビは視聴率が伸び悩む『おもいッきりDON！』を大幅リニューアル。それに伴い、アシスタントMCの夏目三久をクビにしている。

「やはり写真週刊誌『FLASH』（光文社）にスクープされたコンドーム写真が降板の要因みたいですね。当初は同情論もアチコチから聞こえていましたが、女子アナのアイドル化を嫌う同局のアナウンス局長と取締役のひとりが激怒し、あえなく降板に……。用意された代替番組はCSのニュースチャンネル。一応、ゴールデンの『笑ってコラえて！』には残れましたが、CSに島流しは屈辱ですよ」（局関係者）

「局を背負って立つ逸材」と言われた人気アナドルから、まさかの転落。当然ながら、彼女の怒りの矛先は、執拗につけ回してきた「FLASH」に向けられている。

「コンドーム写真の前にも、熱愛をスッパ抜かれていますからね。彼女は怒り心頭で、『（不祥事&熱愛を何度もスクープされた）「FRIDAY」（講談社）と和解した加護ちゃんはスゴい。私は絶対に「FLASH」を許さないッ！』って肩を震わせていましたよ（笑）」（同）

　土俵際ギリギリまで追い詰められているのは、TBS『総力報道！THE NEWS』キャスターの小林麻耶。視聴率低迷の全責任が彼女にあるワケではないが、すでにスタッフからの信用を完全に失っている状態。

「当初は、ニュースを読むのがヘタでも温かく見守っていたんです。でも、一向に成長しないし、打ち合わせで『台本がないから、うまく進行できない！』と報道とは思えない発言をするしで、スタッフの心がドンドン離れていった。どちらにせよ、来春の改編で番組が打ちきりになるか、小林が降板させられるのは必至。他局も彼女に手を出さないだろうから、このまま消えていくのではないでしょうか」（TBS関係者）

　いまや芸能人以上に去就が注目される女子アナたち。だがその賞味期限は意外に早いようだ。　　　
（岩友江里）