酒井法子を再び狙う捜査の手! 育ての親が復帰説に言及

酒井法子
さかい・のりこ。1971年2月14日生まれ。87年、「男のコになりたい」で歌手デビュー。95年には、自ら主演したドラマの主題歌「碧いうさぎ」がミリオンセラーに。逮捕後、同曲の替え歌『白いクスリ』(初音ミク)がYouTube上で大ヒットした。

 覚せい剤所持と使用容疑で起訴された女優・酒井法子被告の初公判が、10月26日に東京地裁で開かれるが、すでに彼女の芸能界復帰の噂が飛び交っている。

「判決は執行猶予がつく可能性が高いこともあって、いくつもの出版社が酒井に手記を書かせようと、接触を試みていますよ。現在、彼女の窓口となっているのは、"しゃぶ抜き逃亡"をサポートしていた建設会社会長の富永保雄氏と、その実兄で元弁護士の富永義政氏です。彼らがどんな判断をするかが、今後の彼女の行動にもかかわってきそうですね」(スポーツ紙芸能担当)

 一方、起訴を終え、一連の捜査は終結したとみられているが、10月上旬現在、ある捜査関係者は「まだ、事件は終わっていない」と語っている。

「当局としては、今後も事情聴取をする方針ですよ。というのも、彼女は、覚せい剤の所持、使用は認めたものの、夫・高相祐一被告以外の入手ルートや一緒に使用していた人物など、肝心なことは何ひとつ口を割ってないんです。取調官も『したたかな女だ』と舌を巻いてました」

 また、当局がいまだに酒井自身のみならず、その周辺への捜査を継続しているのには、別の事情もあるようだ。捜査関係者が続ける。

「検察は、尿検査でも陽性反応が出ておらず、現状の供述だけでは証拠として弱いとみているんです。所持罪にはストローやパイプといった物証がありますが、押収した覚せい剤が微量すぎて起訴すら難しいといわれていました。万が一、公判で酒井が否認にでも転じたら、公判維持が困難になりかねません。そのため、場合によっては、実刑も狙える容疑で再逮捕する可能性を視野に入れているんですよ」(同)

 まだ予断を許さない状況のようだが、高相被告が逮捕されたとき、誰がこの事態を想像しただろうか。夫の逮捕現場に駆けつけた酒井は任意同行を拒否してそのまま逃亡を図ったが、所属していたサンミュージックは、まさか酒井も覚せい剤常習者だとは夢にも思わず、捜索願を出した。

「サンミュージックは、逃亡を手助けした富永兄弟については、その存在すら知りませんでしたよ」(芸能関係者)

 しかし、「週刊新潮」は9月3日号で「所属事務所は(酒井の)居場所を知っていた。茶番だ」と報じた。その報道にサンミュージックは「事実無根」と抗議。記者会見で、相澤正久前社長は怒りをあらわにしていたが、その後、酒井の芸能界の"親代わり"である相澤秀禎前会長に話を聞くことができた。

芸能界復帰を左右する、捜査の行方と冨永兄弟

「酒井が子連れでいなくなったと聞いたときに、頭をよぎったのは、岡田有希子(86年に飛び降り自殺)自身と、彼女と酒井のマネージャーだった溝口伸郎(サンミュージック元取締役/00年に首吊り自殺)が自殺したことだった。普通なら、2〜3日は様子を見るところですが、居ても立ってもいられず捜索願を出したんです。それを〝茶番〟と報道されるのは許せません」

 相澤前会長は以前、筆者の取材に対して、岡田さんと酒井被告について、こう語っていた。

「(岡田)有希子は、デビュー前からぼくの自宅に下宿していたんですが、デビューして売れ始め、高校も卒業したんで一人暮らしを始めたんです。その後、有希子を住まわせていた部屋に法子が入ってきた。そして、自殺する3日前に、有希子がぼくの家に食事に来たんです。そのときに『私なんか、もうダメだから』と暗い話をしだしたんです。『なんだよ。これからレコードも売れて、やっとうちの大きな花になってもらおうと思っているのに、そんなんじゃ困るよ』と言ったら、『あとに、いい子がいるじゃない』と、法子のことを言うんですよ」

 相澤前会長は、彼女を岡田さんの二の舞いにしたくない一心だったようだ。解雇したとはいえ、批判を覚悟で、謝罪会見の場をセッティングしたのは、彼女への変わらぬ愛情からだった。

「断腸の思いで解雇しましたが、法子には更生してほしいと思ってます。彼女の弁護士から、謝罪会見の会場を探してくださいと頼まれて引き受けましたが、会見自体はうちが仕切ったわけではありません。その会見についても、マスコミに書かれ放題。会場に暴力団風ガードがついていたとか。そんなことはない。怪しい人はひとりもいませんでした」と相澤前会長は振り返る。

「事件が起きた8月3日がちょうど、新しい事務所に引っ越した日なんです。正直、逃げ出したい心境でしたね。前の事務所だったら、(会長室が別フロアだったので)社員が働いている現場が見えませんでしたから、逃げ出していたかもしれない。でも、今の事務所は私の席から全フロアが見えて、社員の頑張っている姿が見える。 やらなきゃという気持ちになりますよ」(同)

 しかし、酒井被告の復帰については、「相談に乗ることはあっても、うちでの復帰はありえない」と断言。大手プロ幹部も「相澤さんの人がいいと言っても、復帰に手を貸すことはない。こうなっては、メジャーな芸能プロはどこも相手にしない」と否定的だ。

「復帰までの対応窓口は、富永兄弟の関係になるでしょう。でも、なかなかのくせ者で、メディアの評判はよくない。現在は各社、都内にある保雄氏の会社の前に張り付いて接触を試みてますよ。実務面では、元弁護士の義政氏自身は体調を崩し入院しているものの、彼が実質オーナーを務める法律事務所が酒井を完全にガードしてます。今後、彼らがどんな調整ぶりを見せるのかが見ものです」(マスコミ関係者)

 事件ではがされた"清純派"のイメージは、芸能界では二度と通用しない。捜査関係者が今も捜査への意気込みを見せているだけに、初公判からが彼女の本当の戦いとなるだろう。
(本多圭)

気になるのりぴーの今後

酒井被告の今後について、芸能関係者の間では、さまざまな(好き勝手な)憶測が飛び交った。「大手芸能プロもテレビ局も、当面手を出さないでしょうから、まずは事務所の力に関係なく注目を浴びられる、映画やVシネ、写真集などでヌードを披露するというのが常套手段です」(芸能プロ関係者)。一方、富永兄弟側は、芸能界からの完全引退を勧めているという情報もあり、この話題は当面予断を許さない状況だ。
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