光通信・ソフトバンク携帯"寝かせ"疑惑
近年、契約者数純増トップを喧伝するソフトバンク(SB)だが、これを支えるのが光通信なのだという。携帯キャリアは、契約数に応じて販売代理店に奨励金を支払っている。このため代理店には、名義だけ借りて契約数を増やしているところもある。"寝かせ"と呼ばれるこの行為、光通信は子会社を使って、法人単位で行っているようなのだ。
「SB携帯を1台契約すると、契約者に2年分の月額基本料がキャッシュバックされます。100台契約すれば、約235万円の現金が翌月に振り込まれるんです。毎月基本料を支払わなければいけませんが、2年間返済、しかも無利子でお金を借りているようなものです」(山岡氏)
つまり、資金繰りが良くなるので、使わない携帯を大量に契約する法人が出てくるのだ。今や全体の契約数の3割が光通信によるもので、そのかなりが"寝かせ"なのだとか。 「最近になり、さすがに自分の首を絞めると思ったSBは、こうした営業に規制をかけ、今は"寝かせ"ができないようです」(同)
この疑惑、大手メディアで報じたのは「週刊文春」のみ。アクセスジャーナルは「文春」に先駆けて、これを報じている。
INAX工場への派遣会社・山口組企業舎弟疑惑
東証1部「住生活グループ」傘下で、トイレ等の製造・販売をするINAX。その工場に山口組の企業舎弟が従業員を派遣しているのだという。「INAXの上野緑工場に社員を派遣している『もり商事』の代表が現役山口組有力団体組員。INAXはそれを知りつつ、長年働かせ、便宜まで図っていたんです」(山岡氏)
山岡氏は、このほか多くの疑惑を相当前から把握し、資料や証拠を住生活グループに提供。同社側も警察や外部委員等を招き調査すると説明していた。
「その結果を待って記事にするつもりでしたが、いつまでも結果が出ない上に、他メディアの取材に、『そんな事実はない』と回答しているようなので『もう待てない』と思い、出先の社員が山口組組員で、逮捕されたことだけ書きました」(同)
なお、その後、「もり商事」社長は強要未遂で逮捕され、さすがにINAXは契約を切っている。
みずほ銀行・顧客情報不正アクセス疑惑
銀行口座を開設する際、登録が必要な個人情報を第三者に提供したという疑惑が、みずほ銀行に浮上しているのだ。
「みずほをメインバンクにしている、そこそこの企業の幹部が、ある女性のことを好きになったらしいんですよ。その男は直接みずほとやり取りができるポジションにはいなかったので、直のコネのある部長に『再婚を考えていて、なんとかならないですか』という感じで、相談したようなんです。この上司もそれを承諾して、みずほ側に尋ねたら、たまたまその女性の口座があったので、住所などを聞き出したようなんです」(山岡氏)
女性がなぜ、そのいきさつを知ったのか?
「この男も変わっていて『俺は偉い立場にいて、銀行から住所を聞き出すこともできるんだぞ』という感じで自慢げに語ったんですよ。女性は、その音声も記録しています」
女性はそうした証拠と共に、みずほ銀行と、この男性の勤める企業を訴えたが、男の証言だけでは証拠として乏しいとされ門前払いされたのだという。
「その男は、表向き退職しました。ところがその後、顧問としてまた戻っているんですよ。退職金も1000万円ぐらいもらっているのに」(同)
事実であれば大問題。個人情報の取り扱いには十分気をつけてほしいものだが……。