表現者の魂と僧侶の魂を持ったゆえの「栄光と苦悩」

 私の霊能力のすべてを使って、マイケル・ジャクソンさんを霊視してみました。
 
 まずは、マイケルさんの「魂」について霊視を試みました【註:あいはら氏の見解では「肉体は亡くなっても、魂は生きている」という】。

 何よりも驚いたのは、マイケルさんが「2つの魂を持つ人」だとわかったことです。

 通常は、自分の過去世(前世や前々世など)からひとつだけ魂を受け継いでくるのですが、彼は過去世から2つの魂を受け継いでいます。初めてみました。

 ひとつは「最上のエンターテイナーの魂」です。まさに、生前の彼そのもの。歌ってよし、踊ってよし、大きな人気運を持っています。そしてもうひとつは、知られていない部分だと思いますが......「僧侶の魂」です。禁欲的で静寂を好み、悟りに向かおうとします。彼の中には、このような「相反する魂」がありました。そのため、華やかなスポットライトを浴びる一方で、常に心の中には「こんなことをしていていいのか?」という想いが広がるのです。マイケルさんは、この2つの魂の存在に悩まされつつ、スーパースターとして生きる半面、僧侶のような悟りの魂を押さえ込もうとして、神のような存在を目指しました。そのために、やることがどんどん行きすぎていきます。幾多の整形手術、色素を抜く薬、ハードなトレーニング......。霊視をしていると、私の体の節々が痛みだします。マイケルさんの痛みを感じるのです。それをなんとか和らげ、来るべき復活コンサートを完璧にこなすため、彼の薬(鎮痛剤や興奮剤などかもしれません)への依存が強まっていったのではないでしょうか? 「神」を目指す気持ちがそうさせたのです。
 
 マイケルさんの子ども好きは有名ですが、ただそれは、自らの複雑な心のバランスを維持するために必要なアイテムだったように見えます。純真で無邪気な子どもたちと一緒にいるときだけ、彼はスーパースターと僧侶の共存という矛盾から生まれるプレッシャーから解放されたのです。かつて子どもに対する「性的虐待疑惑裁判(2005年に結審)」がありましたが、マイケルさんは子どもに限らず、性的な興味がとても薄い人に感じます。私の霊視では裁判の評決(無罪)は当然だと思います。

 元妻や、かつて恋人だと噂された女性、家族などの関係についても併せて霊視を試みました。元恋人とされる女優のブルック・シールズさんとは、相思相愛の時期があったようです。しかし、マイケルさんは、女性に対し甘えん坊で、ブルックさんも見かけによらず甘えん坊でした。そのため、なかなかかみ合わず、2人は破局したようです。最初の妻のリサ・マリー・プレスリーさんのことをマイケルさんは愛していましたが、わがままな彼女に振り回されたようです。リサ・マリーさんは、マイケルさんを頼りなく感じてしまったようです。長男のプリンス君と長女のパリスちゃんを産んだデビー・ロウさんとの間には愛情を感じません。契約ごとのように子どもを産んでもらったようです。長女のパリスちゃんは、とてもしっかりとした女の子です。マイケルさんの3人の子どものうち、彼女が中心的存在になっていくように見えます。

 ジャクソン家の人々との関係ですが、マイケルさんは母親のキャサリンさんに対する深い愛情を持っていました。父親のジョセフさんに対しては、自分が父親の星を持たないので父にもその星を求めないという冷めた関係でした。兄弟の中では、長兄のジャッキーさんはマイケルさんを引き立ててくれ、一つ年上のマーロンさんとはウマが合ったようです。末妹のジャネットさんのことも、常に気にかけていたようです。

 マイケルさんの死後、その関係が取りざたされた主治医コンラッド・マーレー医師は、マイケルさんに請われるままに薬を処方していたようです。彼に殺意はありません。しかし、過度の投与が原因で、マイケルさんは昏睡し、静かに息を引き取った。霊視ではそう見えます。
 
 ただ、これがすごく重要なのですが、マイケルさんは息を引き取ったといっても、今も自分自身が死んだことを理解していません。予期せぬ死に方をしたときに間々あることですが、なかなか成仏できないのです。(ここで、動画サイトで話題になっている『ネバーランドにマイケルの亡霊?』の映像を見てもらう)廊下の奥にある部屋を横切った「影」は、明らかにマイケルさんです。彼は今もコンサートに向けて頑張る気持ちでいます。なんと言えばいいのでしょうか......とてもかわいそうです。魂は一度霊界に上がる、つまり成仏しなければ、生まれ変わることができません。今、マイケルさんは不成仏霊の状態です。なんとかマイケルさんに状況を理解してもらい、成仏してほしいですね。それができるのは、母親のキャサリンさんです。キャサリンさんが「マイケル、残念だけどお前は死んだのよ。成仏しなければいけないのよ」と彼の魂に訴えかけるのです。なんとかそれをキャサリンさんに伝えたいですね。
(談)

あいはら・ともこ
1954年生まれ。78年、NHK連続テレビ小説『わたしは海』でヒロインとしてデビュー。霊能力を生かした開運指南は政財・芸能界で知られ、鑑定サイト『不安クラブ』も好評。

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