日本初のLGBT音楽祭 って一体何?

劇場やライブハウスも多い文化の街、東京・下北沢が今夏、新たな一面を見せようとしている。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー......それらの頭文字を取って「LGBT」と称される性的少数者、さらにその独自のカルチャーに惹かれた人々を集め、地域ぐるみで日本のLGBTパワーを盛り上げようとするイベント「第1回LGBT音楽祭」が8月28日に開催されるのだ。
 
実行委員長は、自身もゲイであり、メディアを通じて同性愛関連の情報提供などを行っている石川大我さん。聞けば下北沢で洋服店を7年間経営していた縁で、しもきた商店街振興組合の副理事・小清水克典さんから同イベントの開催を打診されたのだとか。

「ゆくゆくは下北沢を"ものづくりの街"にしていきたいんです。LGBTの中にも才能豊かな方が大勢いますから、そういう人々が集まって、下北沢を中心にして芸術が膨らんでいけばいいなと」(小清水さん)

当日は趣旨に賛同した3組のアーティストが集まり、LGBTをキーワードに皆で楽しめよるようなパフォーマンスが繰り広げられるとのこと。また、8月24日〜30日の期間を「下北沢プライドウイーク」と称し、協力店をオリジナルマップ持参で利用することで、オリジナルカクテルを注文できるなどの特典が得られるという。

「予想以上に地域の皆さんが協力的で、自分でもビックリしています(笑)。きっと、いろいろなものを受け入れられる土壌が、下北沢にはあるんでしょう」(石川さん)
 
雑多性だけでなく寛容性も溢れる下北沢で、LGBTカルチャーに触れてみてはいかが?
(アボンヌ安田)

第1回 LGBT音楽祭
日時/8月28日19時スタート 会場/北沢タウンホール 料金/2500円 出演/ryo-ki、鹿嶋敏行、soulit with SEKI-NE 公式HP

左から石川さん、しもきた商店街振興組合の理事長・柏雅康さん、小清水さん

プライドウイークの期間中、協力店にはLGBTのテーマカラーであるレインボー色のフラッグが掲げられる。また、ベネトンやザ・ボディショップなどの有名企業も協賛しており、音楽祭に参加すると、先着順で試供品(コンドームやハンドクリームなど)がもらえるそう。

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