"超新星"中山優馬デビューでジャニーズJr.が 崩壊寸前!?

――人気も知名度もイマイチのまま、なぜか突然デビューしたジャニーズの新ユニット・中山優馬 w/ B.I.Shadow。いつものように鳴り物入りで......とはいってない気がするのはナゼ? そのウラ事情に迫る!!

↑画像をクリックすると拡大します

 7月15日、シングル「悪魔な恋/NYC」(ジャニーズ・エンタテイメント)でメジャーデビューを果たしたばかりの「中山優馬 w/ B.I.Shadow」。中山優馬(15)をリーダーに、B.I.Shadowの中島健人(15)、高地優吾(15)、菊池風磨(14)、松村北斗(14)からなるメンバ15人の平均年齢は、なんと14・5歳! ジャニーズ史上、最年少記録を更新してのデビューとなった。「悪魔な恋」は、7月にスタートした中山主演のフジテレビドラマ『恋して悪魔〜ヴァンパイア☆ボーイ〜』(火曜22時)主題歌でもあり、今夏、彼らの露出はますます増えそうだ。

 かねてより、ジャニー社長のスペオキ【スペシャルお気に入り】として知られてきた中山優馬。リーダーに据えるだけならともかく、この先もずっと使うことになるであろうグループ名の中に、個人のフルネームを入れてしまうという超異例の試みからも(それが効果的かどうかは別としても)、ジャニー社長の気合だけはビンビンに伝わってくる。

 ジャニーズタレントにとって"デビュー"は勝ち組への第一歩。しかし今回に関しては、周囲からの手ごたえらしきものが感じられない。それどころか、中山本人や新グループが抱える不安、先輩Jr.の憂鬱、ファンからの反発などさまざまな問題が噴出し、「すわ、ジャニーズJr.崩壊か......!?」などといった声もあるのだ。本特集では、そんな問題点を浮き彫りにしながら、新グループの行方を検証したいと思う。


【崩壊01】 「ジャニー社長」の"あせり"
スペオキ"中山の強引デビューの裏に ジャニーズデビュー組の"高齢化"問題!?

東京・原宿のアイドル系ショップでも、すでに多くの生写真が販売されている中山優馬クン。売れ行きのほどは......?

 大阪府出身の中山が関西ジャニーズJr.として事務所に入所したのは、約3年前の06年10月。07年にはHey! Say! 7 WESTの一員となり、08年4月にはNHKドラマ『バッテリー』で、ドラマ初出演にして初主演という大抜擢を受けている。その頃からジャニー社長の中山に対する寵愛ぶりは顕著で、関ジャニ∞の横山裕が某バラエティ番組で「(優馬は)今めっちゃ怖いです。ジャニーさんが めっちゃ押してます。尋常じゃないくらいに押してます」と、ポロリと漏らしたほど。今回のデビュー発表時にも、ジャニー社長は「ティーンエージャーを含めた若者の歌が、あるようでない。若者が若者らしく歌える歌で、時代を作るぐらいヒットしてほしい。夏にはコンサートツアーもやりたい」と発言しており、ノリノリだ。

 そもそもジャニーズのデビューは、これまで大きく2つのパターンに分かれていた。ひとつは、Jr.内ユニットが人気を博し、「売れる」と判断されて世に羽ばたくパターン。KAT-TUN、関ジャニ∞などがあてはまり、デビュー前から固定ファンが存在するため、売り方の戦略を立てやすいのが利点だ。
 
 もうひとつは、人気のあるJr.を寄せ集めて新グループを作るパターン。こちらはイベントに合わせて結成されることが多く、V6以降、嵐、NEWS、Hey! Say! JUMPなどが、バレーボールW杯などの番組応援団としてデビューしている。「バレーを応援する」という名目でテレビや雑誌に登場できるため露出も多く、派手にスタートできるのがメリットだ。

デビューシングル「悪魔な恋」は、初回限定盤A・B、そして通常盤の3種類も発売。ジャニーズにはめずらしく、そのすべてが公式サイトにアップしてある。

 さて、そこで今回デビューが決まった中山優馬 w/ B.I.Shadowである。一応、今夏に開催される「女子バレーボール ワールドグランプリ」のサポーターに就任しているものの、これまでに比べるとイベント自体の規模も小さい上、ナゼかHey! Say! JUMPから山田涼介、知念侑李を引っぱって「NYC boys」という新ユニット(NYCは中山・山田・知念の頭文字)で活動するという「ごちゃまぜ」状態。下積み期間が異常に短く、実力も知名度もない中山優馬 w/ B.I.Shadowメンバーだけでは弱いと見たのかもしれないが、いずれにせよ、NYCでもメインを張り、デビューと同時にドラマ主演を果たす中山の扱いだけが突出しているのは明確だ。

「かつてのスペオキだった滝沢秀明を上回る勢いで、ジャニー社長は中山にメロメロのよう。老い先短いこともあり、『現役でいる間に彼の晴れ姿が見たいという一心で、慌ててデビューさせたのでは?』と、業界内ではもっぱらの噂です」 (芸能プロダクション関係者)

 現在ジャニーズには、SMAPを筆頭に、10のデビューグループが存在し、完全な頭打ち状態。20〜30代のファンが多数の中で、次世代を担う小中学生のファン層を獲得しようと07年にデビューさせたのがHey! Say! JUMPだが、いまだ人気は伸び悩んでいる。

「事務所幹部としても、今回の新ユニットが10代ファン獲得への起爆剤になれば、という思いはあるかもしれません。ただ、こういった寄せ集めグループの場合、デビューに伴う混乱はどうしても避けられない。嵐がデビューした際は、知名度の低かった大野智がメンバー入りしたことで、ファンから反発の声が上がった。また、NEWSも当初は"山下智久とその他大勢"扱いで、グループとしての人気が定着せず、ここ最近まで苦労していました。今回の中山優馬 w/ B.I.Shadowは、こちらのパターンに近いかもしれませんね」(ジャニーズ通)

 あまりにも唐突すぎるデビューと想定範囲外のメンバー。周囲の反応を見る限り、起爆剤としての効果が出るのかは、はなはだ疑問。結局のところ、ジャニー社長のわがままに、周囲が振り回されているようにしか見えないのだが......。


【崩壊02】 「年上Jr.」の"あせり"
キャリアも人気も十分なのに......「優馬に先を越された」"お兄さんJr."の悲哀

本人たちもファンも、「次こそデビュー」と意気込んでいたであろうKis-My-Ft.2のお兄さんたち。写真は、2007年ツアーの公式クリアファイル。

 今回のデビューを受け、ファン以上にショックを受けているのは、残されたJr.たちだろう。中でも、現在Jr.でトップクラスの人気を誇るA.B.C-ZやKis-My-Ft.2のメンバーたちは、心中複雑なはずだ。

「デビューの発表以降、メンバーの笑顔が硬いし表情も暗い。ファンの間でもあえてこの話題は避けてるんですが、正直、気の毒で声もかけられないですね」(Jr.の熱心なファン)

 これまで何年もバックダンサーとして下積みを重ねながら、昨年になってようやく、単独コンサートを成功させるなど、実績を重ねてきたA.B.C-ZとKis-My-Ft.2。にもかかわらず、ポッと出の後輩Jr.があっさりデビューを果たしてしまったのだから、面白くないのも無理はない。

「実は、今年中に新グループがデビューするのでは? という噂は浮上していたんです。その際に、有力視されていたのが、中山を含む年少Jr.数名と、年長者のJr.数名を組み合わせた、V6のようなグループ。A.B.C-ZやKis-My-Ft.2メンバーは20歳を超えている者がほとんどで、この年代はデビュー組の中ではすでに飽和状態なんです。グループとしてのデビューは難しいとしても、選抜メンバーならもしかして、と色めき立っていたんですが......」(同)

 かつては、デビューできなかったJr.たちはある程度の年齢になれば自然と事務所を辞め、一般社会へ巣立っていった。しかし現在はMAなどのように、30代近くなっても実力派のダンサー要員として事務所に残る例も増えている。とはいえ、一時はデビューを夢見たJr.にとって、これが厳しい道となることは想像に難くない。

 ジャニーズJr.として大切に育て、人気を得たのちにデビューさせるというジャニーズ事務所のシステムは、もはや崩壊寸前。結局のところ、マジメにコツコツがんばるよりも、ジャニー社長のオキニになることのほうがデビューへの近道ってこと?


【崩壊03】 「ファン」の"怒り"
「私たちをバカにしてるの!?」 反発隠せぬファンに優馬は"完全アウェイ"!?

ここまでマイナス要素ばかり並べてきた中山優馬 w/ B.I.Shadowだが、唯一の味方ともいえるファンは、今回のデビューについてどう思っているのだろう?

「喜びよりも戸惑いのほうが大きいです。これまでのグループは大々的な記者会見の場を設けてもらっていたのに、中山優馬 w/ B.I.Shadowはデビュー発表翌日の『ミュージックステーション』で軽く触れられた程度。カップリングに別ユニットの曲が入るっていうのも、意味がわかりません。売り上げを伸ばすためなんでしょうけど、ファンや優馬を馬鹿にしてるのかって感じです!」(中山ファンの中学生)

 デビューシングル「悪魔な恋」のカップリングは、前出のNYC boysによる「NYC」。正直、そこまでするなら無理にデビューさせなければいいのでは、と思ってしまうのだが......。また、明らかにおまけ扱いのB.I.Shadowファンにも、複雑な想いがあるよう。

「B.I.Shadowにはもともと、髙畑岬くんというリーダー格のメンバーがいたんです。なのに、彼が辞めてからデビューが決まるなんてひどすぎる。デビューっていっても、優馬だけがメインでB.I.Shadowはバックダンサー扱い。CDのジャケ写にもその差がモロに出ているし、結局、優馬のデビュープロジェクトにB.I.Shadowが利用されただけじゃないですか。だったら優馬をソロでデビューさせればよかったんですよ!」(B.I.Shadowファンの高校生)

 デビュー候補と目されていた先輩Jr.のファン、半ば放置状態のHey! Say! JUMPファン、さらには、ジャニー社長のなりふり構わぬ猛プッシュぶりに反発する、森本慎太郎や京本大我、田中樹などちびっこJr.ファンも存在し、中山だけが完全なアウェイ状態。これだけ多くのファンの葛藤が渦巻く中でのデビューというのもなかなか珍しいワケで......。逆風からのデビューとなった中山優馬 w/ B.I.Shadowに、はたして勝算はあるのだろうか!?

今すぐ会員登録はこちらから

人気記事ランキング

2024.11.21 UP DATE

無料記事

もっと読む