この三次元世界には、もうひとりの「大川総裁」がいる。大川興業の大川豊総裁だ。実は大川隆法氏の著作に造詣が深いという大川豊総裁に、それらの見どころなどを伺った。
大川興業・大川豊総裁。
──大川隆法氏の著作は、どのくらい読まれていますか?
「主要なものは全部読んでるよ。特に『太陽の法』はすごい。金星に神々が高度な文明を実験的に作って、とても繁栄したんだけど、神様が『もういいだろ』ってノリで突然やめちゃったり、宇宙各地から地球に移民がやってきて欲望が渦巻く地獄ができて──なんていう楽しい本には、なかなかお目にかかれないよ。サイエントロジー(トム・クルーズなどが入信しているアメリカの新興宗教)なんかが、割と似ているから、比較しながら読んだりすると面白いよ。多分、幸福の科学は影響を受けているんじゃないかな」
──オススメの本はありますか?
「モーゼとかピカソが降りてきて語る『霊言全集』【9】は面白いよ。その中でニュートンが話してたけど、彼は今、女性の生理を排便のようにできる研究をしているらしいんだよ。これは全人類の女性は非常に助かる。さすがニュートンだよね。そういう系が最近ちょっとないんだけど、『繁栄の法』では、キリストの紹介で、マザー・テレサに会ってるんだよ。簡単には会えないらしいんだけど、さすがにマザー・テレサもキリストに紹介されたら、会わないわけにはいかないよね」
──ところで、どちらも「大川総裁」なのには、何か関係があるんですか?
「こっちが先だよ。向こうはもともと、主宰先生と呼ばれてたし、俺は本名だけど、向こうは、元は中川隆。よもや肩書をパクるとは思わなかったよね。しかも我々は総裁選をやり、民意で選ばれている。最近、大川隆法が痩せてきてるみたいで、大川興業のファンの方から『大川隆法氏は、最近だんだん総裁に似てきたんじゃないか』って言われるんだよね。角刈りにして学ランを着だしたらどうしようと思うよ」
──先日『幸福実現党』が......。
「そうなんだよ! 『ついに立ち上がったのか』という感じで、非常に注目してるよ」
──候補者を公募しているようですよ。
「なぜ、早く俺に声をかけないのか、と。ギャグみたいだけど、実は俺には公明党と自由連合以外のすべての政党からオファーがきてる(笑)」
──選挙に出る予定があるんですか?
「まったくない! 北朝鮮の選挙とかなら出てみたいけど。それより、最近ホリエモンと対談したんだけど、彼は今ロケットに興味があるんだよね。だから、彼が宇宙党的なものを作って、また選挙に出る。そして、幸福実現党と一緒に『一緒に火星へ行こう!』なんて言ったら夢があって最高だよ。しかも、民主党の鳩山由紀夫代表は、政界では宇宙人といわれている。だから、宇宙大連立をお願いしたい」
ホリエモンと幸福実現党、民主党がまさかの連立政権で、金星への巡礼が現実のものに!?
【9】『大川隆法霊言全集』
大川隆法/(99年)/非売品(教団施設で頒布)
天照大神、ピカソ、エジソン、日蓮、ゼウス、イエス・キリスト......。大川氏を通じて語られる、神々や偉人たちの思想の数々。話す内容が生前と異なるのは、死後の心情の変化?
大川豊(おおかわ・ゆたか)
1962年2月14日生まれ。大川興業代表取締役総裁。政治、社会、経済ネタを得意とする、硬派な(?)お笑いタレントとして活躍。6月24日に大川興業主催のライブ「すっとこどっこい」が開催(詳細は、公式サイト)。