実刑回避は「金次第」!? 小室哲哉に同情派増加中

小室哲哉
実業家男性に対して、自身の著作権を10億円で譲渡するとして、前金5億円を受け取ったが、すでに著作権は他者が保有。金を詐取する目的があったとして、大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された。

 4月23日に結審を迎える予定の、小室哲哉被告の詐欺事件。裁判の焦点は実刑か否かだが、それを左右するのが、被害者・S氏との示談が成立するかどうかだった。だが、3月12日の公判で、小室被告側の証人として出廷したエイベックスの松浦勝人社長は、S氏に慰謝料を含めた6億5000万円を弁済したものの、「誠意が足りない」と示談が決裂したことを明らかにした。

「しかも、S氏から『誠意とは金だ』と言われ、『頭が混乱した』と松浦社長は語っている。業界内では、小室側に同情が集まっています」(芸能記者)

 小室同情論は、S氏の厳しい姿勢に加え、現在流布している同氏に関するさまざまな情報とも関係があるようだ。 たとえば、S氏は98年に7500万円を脱税したとして有罪判決を受けている。また、S氏が経営する通販業者で売られている開運宝石は、

「国際超能力学会」なる団体の鑑定を受けているが、この学会も事実上はS氏が運営しており、学会と呼べるほどの実態はないようだ。

「ネット上では早くから、S氏の素性を検証する情報が流れていましたが、今回、示談に応じないS氏の対応を見て、『S氏側も問題ではないか?』という空気が、音楽業界に流れだした」(レコード会社幹部)という。

 不可解な状況のひとつが、S氏が代表理事を勤めていた財団法人の副理事が、小室被告と一緒に逮捕された同被告の事務所の監査役だったこと。2人の関係は深く、S氏から支払われた5億円は、この監査役のペーパーカンパニーの口座に入金後、小室被告を介さずに全額借金返済に充てられている。

「事件の中心人物とあると言えるのに、監査役とS氏との示談は進んでいるというんです」(スポーツ紙記者)

 それゆえ、ネット上では、S氏と監査役のグル説まで流される始末。今後も、"世界のコムロ"の生殺与奪を握るS氏の言動に注目が集まりそうだ。

(今上 明)

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