監督も、今をときめく三池崇史が務めた『ヤッターマン』。福田も、映画公式サイトでは、櫻井クンのすぐ横にいるのにね......。
3月7日に公開され、4週連続で観客動員数トップ、4月第1週末現在で、すでに興行収入は26億円(日刊興行通信調べ)を突破した、映画『ヤッターマン』(日活・松竹共同配給)。主演のヤッターマン1号に嵐の櫻井翔、敵役のドロンジョに深田恭子、その配下のトンズラーにケンドーコバヤシと、今をときめく豪華タレントを配し、事前のプロモーションもすさまじかった。
しかし、ひとつだけ奇異なことがあった。怒濤のプロモーション攻勢をかけながら、メインキャストのひとり、ヤッターマン2号の福田沙紀をメディアで見かけることがほとんどなかったのだ。櫻井のジャニーズ事務所、深キョンのホリプロ、ケンコバの吉本興業、そして福田のオスカープロモーションと、大手芸能プロがそろい踏みとなった今作、芸能プロ同士のつばぜり合いでもあったのかと勘繰ってみると、こんな声が聞こえてきた。
あれは、福田サイドがほかの出演者や現場スタッフに多大なる迷惑をかけた結果なんですよ」(芸能プロ関係者)
わがままな性格が業界中に響き渡り、「週刊文春」4月9日号でも、その"自由奔放"ぶりに苦言を呈されていた福田。すわ、櫻井くんや深キョンにケンカを売ってしまったのか......と思いきや、事はそう単純ではないようだ。
「『ヤッターマン』の撮影が行われたのは、昨年春頃のこと。これは、福田が主演した映画『櫻の園ーさくらのそのー』の撮影期間にも当たっていたんです。同作は、福田の所属プロ・オスカーが初めて映画に出資して製作委員会に入った作品。ゆえにオスカー側は、福田も同作の撮影を最優先させたんです」(芸能プロマネージャー)
結果『ヤッターマン』の現場は大混乱。遅刻やドタキャンを繰り返す福田に、周囲は大いに迷惑を被ったという。
では、それがどうして前述の「福田の不在」につながるのか?前出の芸能プロ関係者が続ける。
「福田のスケジュールの混乱ぶりに業を煮やしたジャニーズ側が、オスカー側に『いい加減にしろ』と申し入れたんです。それで、2社の幹部同士の会合が持たれ、なんとか手打ちとなった。代わりに、当時の福田のマネージャーがトバされましたけどね」
こうして、なんとか2作品の撮影は終了、あとは公開を待つばかりとなった。まずは11月に『櫻の園』が公開。オスカーが威信を懸けた作品だったが、結果は、興行収入が1億円にも届かないという歴史的惨敗であった。そして年が明け、『ヤッターマン』のプロモーション期間に突入する──。
1990年、熊本県生まれの女優。所属事務所は、オスカープロモーション。04年、第10回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞し、デビュー。同社の古賀誠一社長のお気に入りという声も。
「別に、サイゾーさんが勘繰っているように、怒りが収まらないジャニーズ側が、福田を露出させないようメディアに圧力をかけた、なんてことはありませんよ(笑)。ただ、プローモション期間は、福田のNHKでの新ドラマの撮影が重なった時期でもあったことから、『福田のスケジュールにほかの出演者が合わせる必要は特にない』と、彼女を村八分にしたのだとか。要はジャニーズやホリプロは、それくらい福田のスケジュールの混乱に怒り心頭だったということでしょう」(同)
こうして見てみると、福田は所属プロの"大人の事情"に振り回されただけのようにも見える。実際今回の取材では、福田を擁護する声も大きかった。
「『ヤッターマン』の仕事が決まった福田は、当初とても張り切っていたと聞きます。ところが事務所は『櫻の園』を最優先させ、公開前にはびっしりのスケジュールでプロモーションに駆り出した。乗り気でなかった作品のプロモーションでヘトヘト。不機嫌にもなりますよね」(映画関係者)
さらに、こんな声も。
「確かに、お世辞にも彼女の性格は良いとは言えません(笑)。でも、彼女はまだ18歳。決して才能がない子ではない。"大人の事情"を押し付けるのではなく、"大人の配慮"で彼女をうまく導くことこそが、事務所の役割だと思うんですが......」(雑誌編集者)
本誌昨年11月号表紙に登場してもらった際にも、確かにきらめく才能を感じました。沙紀ちゃん、先の長い芸能界、これからもがんばって!!
(編集部)