クールな谷村美月は「まばたき禁止!!」の謎の語り部!?

↑画像をクリックすると拡大します(撮影/江森康之)

 現在放送中のドラマ『メイちゃんの執事』(フジテレビ)では謎の多い美少女を演じ、さらに夏までに3本の出演映画が控えているなど、相も変わらぬ活躍を見せる女優・谷村美月。今月末には、彼女が昨年秋に主演した映画『おろち』のDVDが発売となる。

 楳図かずおの伝説的ホラーマンガを映像化したこの作品で彼女は、謎の語り部"おろち"を演じる。29歳を過ぎると突如美貌が崩れ始め、化け物のように醜く変貌してしまうという恐ろしい宿命を背負う美人姉妹の傍らで、その心の闇を見つめ続けるおろち。そんな難しい役どころに加え、監督から「演技の際はまばたきをしないで」という難題を課せられたという。

「風が吹きつける場面や涙を流す場面など、ずっと目を開けているのは大変でしたが、気合で乗り切りました(笑)」

 共に主演した美人姉妹役の木村佳乃と中越典子には、迫力ある女優魂を見せつけられたとか。

喧嘩のシーンなんか、ホントすごいんですよ。頬を本気で叩いたり、髪の毛を思いっきり引っ張ったり、見ているこっちが痛くなるくらいのシーンなのに、実は事前に木村さん本人が演技の段取りを決めたりしていて......。女優として、すごく勉強になる作品でした」

 そんな美月ちゃんもこの春で高校を卒業。地元の大阪を離れ、東京でひとり暮らしを始めるという。デビュー間もない頃から追いかけ続けてきた本誌としては、彼女の成長がうれしいような、寂しいような......。

「私も、ひとり暮らしは寂しいですよ(笑)。家族と一緒に買い物やカラオケに行くのが大好きなので。休みが取れれば、ちょくちょく実家に帰ってしまうかも」

 家族とカラオケだなんて、クールでミステリアスな印象の強い美月ちゃんとはかなりギャップが。

「これまで演じてきた役のイメージが強いせいか、クールで内向的な人間に見られがちなんですが、普段の私はむしろ逆です(笑)。じっとイスに座っていられないくらい落ち着きのない子どもだったし、体を動かすことも大好き。これからは、もっと激しい役などもこなして演技の幅を広げ、自分のいろんな一面を出していきたいです」

 この真摯な姿勢が、多くの映画監督に愛されるゆえんなのかもしれない。
(清田隆之/BLOCKBUSTER)

『おろち』
原作は、楳図かずおの同名ホラー漫画。「おろち」を語り部に、美人姉妹の崩れゆく"美"への恐怖と執着を生々しく描き、人間の心に潜む狂気をえぐり出した怪作。3月21日に発売される初回限定版DVDには、美月ちゃんが歌う劇中歌「新宿烏」の幻のフルバージョンを収録!! 公式ホームページ原作/楳図かずお『おろち』(小学館) 監督/鶴田法男 出演/木村佳乃、中越典子、谷村美月ほか 発売/東映ビデオ

たにむら・みつき
1990年6月18日、大阪府生まれ。02年に12歳でデビュー後、多くの映画で主演を務める。現在、『必殺仕事人2009』(テレビ朝日)に出演中。今夏には『海の上の君は、いつも笑顔。』『おとなり』『蟹工船』の3本の映画に出演、細田守監督のアニメ映画『サマーウォーズ』では声優にも挑戦予定。

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