──とにかく多作な7人だが、それぞれの主張の核になる考えは一体どんなものなのだろうか? 「R25」(リクルート)などで書評を執筆する斎藤哲也氏に、それぞれの主張がよくわかる一冊を選んで、読み解いてもらった。
勝間和代の『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』【1】は、著者自身にも「年収10倍アップ」をもたらしたかもしれない出世作。本書の特徴として、勝間は自ら「設備投資的な発想が強いこと」を挙げている。確かに、通常の勉強法本であればオマケ程度の扱いでしかない"勉強道具"──ノートパソコンやMD、MP3プレイヤー──に、やたらと紙数を割いており、それが、ビジネスマン向けでありながら、同書が若い世代にまで読者を拡大した要因かもしれない。