制作費削減のため、みのもんたほか、大物タレントのリストラも始まっている。
今期中間決算で赤字に転落した日本テレビ。にもかかわらず、「社員の厚遇は相変わらずで、変わったことは名刺が片面印刷になったくらい」と先月号で書いたが、「そんなことはない!」と日テレ社員たちから反論の声が届けられた。現場では、すでにシビアな経費削減策が取られているというのだ。
「例えば、視聴率に貢献したスクープなどを取ったスタッフがもらえる賞はこれまで現金で1~5万円だったのに、昨年から支給額が書かれた『紙』になった。この金額分だけ、飲み食いした領収書を持っていくと清算してくれるという仕組みです」(日テレ社員)
個人への特別賞与も経費として計上して、税金などを軽減しようという魂胆。さらに、これまで週間視聴率四冠王を獲得すると、社員に一律5000円の現金が配られていたそうだが、これも「現物支給」になったという。
日本テレビは、08年9月の中間決算で12億円の純損失を計上して、37年ぶりの赤字に陥った。世界的な景気低迷の影響を受け、今年3月の決算ではさらに業績が悪化することは確実と見られている。
「この間は、子会社が扱う『ALWAYS 三丁目の夕日』などのDVDと『K-20 怪人二十面相・伝』のチケット。いりませんよ(笑)」(別の日テレ社員)
また、新聞や雑誌の購読数も減らされ、外報部に至っては、「ニューズウィーク」など、すべての雑誌の購読が打ち切られたとか。さらに「コピー代を半額以下!? にするウラ技!!」なる通達が配布され、そこには、A4用紙2枚をコピーするなら、2枚同時に1枚のA3用紙にコピーすると42%オフ!などのテクニックが書かれている。ちりも積もれば、だが......役員報酬カットなどをするのが先決という気も。
「やっと役員にもエコノミークラスでの出張が義務づけられたくらい。社員からしてみれば、まだビジネスを使っていたのか! って感じですよ」(同)
忘年会も局内のカフェや食堂ですませる番組が多かったようで、今年はいよいよ給与や賞与などが絞られる可能性も高い。日テレ社員たちは、まだ自局の惨状をネタにする余裕があるようだが、難局は始まったばかり。この先、どうなることやら。
(編集部)