ゴッドプロデューサー・KAZUKIを直撃! 小室哲哉の"暴露本"と復活計画の中身

[事件の概要───7]

11月4日、音楽プロデューサー・小室哲哉が逮捕されたことは記憶に新しい。その後、事件に関係してさまざまな登場人物や何が真実かわからない報道が噴出したが、本誌的にインパクトがあったのは「小室とは面識がないのに、小室の告白本を書く」とぶち上げた男だ。彼の名は、逮捕前に小室の活動をサポートし、今後も小室をバックアップしていくと表明している企業・イーミュージックの執行役員兼プロデューサーであるKAZUKI 。"ゴッドプロデューサー"と名乗るこの男は何者なのか? 彼が考える小室復活計画とは?
(撮影/有高唯之)

──単刀直入に聞きますが、"ゴッドプロデューサー"ってなんですか?

KAZUKI(以下、K)それは、俺が名付けたわけじゃない。メディアや2ちゃんねるで"自称ゴッドプロデューサー"と書いてるやつがいるけど、もともとは朝日放送のプロデューサーが付けたんですよ。俺が神懸かりのスピードでコンテンツをつくりあげるから。事実、俺は不可能を可能に変える神。他人が「絶対無理」というボツ企画を形にしてきました。実際、神懸かりな経験もいっぱいしてる。俺は12歳のとき神を見てるんです。耳がシューッて鳴って、おなかの上にボゥォォーンって何かが乗って、ワァァァァ~となって……それからイメージが降りるようになり、それをみんなが欲しがるので、映画や楽曲などのゴーストライターをするようになったんです。でも、ゴーストライターはあくまで"ウラ"の存在なんですわ。重宝がられるけど、いつまでたっても儲からない。気付いたら、俺のアイデアを利用したやつはみんなビルを建ててた。頭来たから、総会屋やってましたけどね(笑)。

──有名な作品で、本当はKAZUKIさんがつくったというものは?

K 腐るほどあります。でも、言うのはまずい。だから「あやしい」と言われる。このあやしさは一生抜けないと思います。

──小室の本は、どうしてKAZUKIさんが書くことになったんですか?

K もともと小室自身が書くという企画だったんですよ。でも、書かずに逮捕された。それで出版社とモメて、作家の俺が書くことになったんです。急遽決まった話だから、ほとんど徹夜ですよ。俺は原稿を書くのは嫌いだから、しゃべった内容をテープに吹き込んで、出版社の人が原稿にしました。

──でも、小室には会ったことがないそうですが……。

K 会ったことないけど、小室に詳しい彼の側近たちからいろいろ聞いてる。薬物疑惑についても、その裏にあった司法取引を含めて全部書いているし、華原朋美を含めた女性遍歴もね。書かれた当人たちはびびるでしょうね。

──報道では「暴露本ではなくバイブル」と強調していましたが、要は暴露本ということですよね?

K 暴露本&告白本&バイブル、これが本当の答えですね。

──でも、小室をサポートする立場のイーミュージックとしては、この本が小室復活の後押しにならないと困るのでは?

K そうですね。イーミュージックの株主たちは、小室の応援者ですから。だから、俺はこの本の中でいくつか小室復活計画を提案しました。ひとつは"マーズベイビー(KAZUKIが考案したキャラクター)"のテーマソングの編曲。これは、すでに世界的なミュージシャンのレイ・パーカーJr.も協力にOKし、私がプロデュースする歌手、SIZUKUと歌うことで決定しています。もうひとつは、韓国進出。香港・中国はロジャム(小室が設立した音楽事業会社)で下手を打ち、アメリカは現地に住んでいたときの税金が未納のために行けない。俺、韓国に人脈を持ってるから、韓国での復活を考えています。ほかにもあるんで、どれかひとつでも本人が気に入ればやろうと思うんですけど、今、小室とはまったく連絡がつかないんですよ。うちのオーナーが何度メールを入れても無視ですね。そんなんで反省してんのか。俺は小室の尻拭いをしているだけなのに、ネットで売名行為だとさんざん叩かれ、迷惑してるんです。イーミュージックも小室に貸してる金が何千万とある。小室には働いてもらわないとしょうがない。それなのに無視するのはありえないでしょ。

──個人的には不本意だけど、ビジネスとして組むしかないということですね。

K そうです。マーズベイビーの件については、逮捕前にすでに小室本人から彼の音楽事務所エンパイアプレイミュージックを通じて、「ぜひやらせてくれ」との返事が来たんです。それで、エンパイアとイーミュージックの間にも、今後の楽曲に関する原盤権をめぐって二重契約のトラブルが発生してるんですよ。しかも、両社とも小室に金を渡したが一曲も作ってくれなくて困っている被害者なんです。エンパイアは大阪地検に小室を再逮捕するよう告発したんですが、地検はなぜか受理しませんでした。

 もし小室が「一緒に組もうよ」と真剣に言ってくれば、俺はこういう性格だから、「おう、やろうぜ」って言って、絶対復活させる自信はある。金のことは抜きにして、昔みたいに夢を持って、企画から入ってほしいよね。

──正直なところ、今回の騒動で名前が世に出ておいしいですか?

K 100%おいしいです。俺がゴーストライターをやめてからちょうど10年。この間、有名な人のヒット曲は減りましたよね。今、オリコンの上位を占めるのは新人ばかり。10年前まで活躍していたあの人たちはどこに行ったのかな……と考えれば、俺がどういう活動をしてきたか、おのずとわかるはず。俺は時代をつくってきたんです。これまで、こういうことを表に出てしゃべっても、誰も信用してくれず孤独感を味わってきたけど、真実は伝えなければならない。俺は、作品のアイデアの基を出した下請けの人間の著作権を認める世界をつくりたい。それから、まったく新しい音楽ジャンルをつくり、全世界巻き込んでのエンターテインメントのトップになることが目標ですね。
         
(安楽由紀子)

KAZUKI(かずき)
神国出身。身長190cm。音楽と芸能の神「ミューズ」のメッセージを自動書記することで、楽曲や映画、アニメ、CMなどのストーリーを短時間に完成させる。歴史小説家、キャラクター作家、妖怪ウオッチャー、昭和評論家としても活動するマルチプロデューサー。http://god-kazuki.jp/

『小室哲哉 50年の軌跡』 
ミヤオビパブリッシング/12月25日発売
小室の栄光と挫折の人生を、側近からの情報をもとにKAZUKIがまとめた「暴露本&告白本&バイブル」。KAZUKIの秘蔵っ子SIZUKUも全面協力。小室ファンの間で賛否を呼ぶことは必至。

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