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紗倉まなの登場は偶然か必然か――単なる告白本から文学へ昇華したセクシー女優小説の進化論(前編)

2020年9月 7日 11:00

――これまでは自伝的作品や、ともすると告白本テイストのものが多かったAV女優の小説。だが徐々に、本格派の小説も珍しくなくなってきている。そこで今、作家としての地位を確立させつつある紗倉まなの成功例から、AV女優小説の文学的価値を紐解いてみよう。

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多忙ながらも執筆を続け、評価が上がり続けている紗倉まな。なお、弊社からは、スタイルブックを出版させていただいています!

 AV女優による小説。その金字塔といえばやはり、飯島愛の『プラトニック・セックス』【1】だろう。レイプ、虐待、シンナー、援助交際、整形、中絶などの苛烈な実体験やAV出演について赤裸々に描き、当時すでに人気タレントとして一般メディアにも出演していた彼女のセンセーショナルな告白本は、170万部を超えるベストセラーとなった。ほかにもトップ女優としてはみひろが『nude』【2】で、AVデビューによるさまざまな葛藤を小説にし、マンガ化・映画化もされたことなどを見てもわかる通り、近年ではAV女優が小説を書くケースも珍しくなくなっている。

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