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“本を読めない”客を集めるシステム信者を集める客寄せのチラシ? オンラインサロン文学の選民思想(前編)

2020年9月 4日 11:00

――セクハラ問題で世間を騒がせた編集者の箕輪厚介氏を、“天才”たらしめたのが、オンラインサロン運営者たちの書籍だ。本が売れない時代にある程度の売り上げが確保され、うまくいけばベストセラーにもなる一方で、中身に関しては具体性に乏しく、扇動されやすい人を煽るだけのものとなっている。

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地上波では、ほぼ『ゴッドタン』(テレビ東京)でしか見ないけど。

「何がセクハラだよボケ」「俺は反省してないです。ふざけんなバーカ」

 今年5月、セクハラ問題を追及された幻冬舎の編集者・箕輪厚介は、自身の開設するオンラインサロン「箕輪編集室」の会員に向けた動画で罵詈雑言を垂れ流した。これが明るみに出ると世間には大きな失望が広がり、箕輪は「一般常識を欠き、傲慢な人間になっていたことを自覚し、深く反省しております」と慌てて謝罪。テレビ番組の出演を自粛し、NewsPicksBOOK(以下NPB)編集長を退任するとともに、NPBの刊行自体も終了した(別レーベルのNewsPicksパブリッシングは継続)。

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