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ホロコースト、原爆、スペイン内戦……悲惨・残酷なだけじゃ伝わらない! 戦争の本質をえぐる子どもの絵本(前編)

2020年8月31日 11:00

――戦争をテーマにした絵本と聞いて、『ひろしまのピカ』のような長く読み継がれてきた名作を思い出すかもしれない。ただ、戦中の悲惨で残酷な出来事を直接的に描くばかりでなく、また違った方法でその根源や本質を子どもに伝えようとするものがある。大人もハッとさせられる“戦争絵本”の世界に案内しよう。

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 終戦から75年。戦争体験者が減るにつれて、記憶が風化してしまうのではないかと危惧されている。戦争とは、いかなるものだったのか――。それを伝えるひとつの手段が絵本だ。子どもにも理解でき、忙しい大人も短い時間で繰り返し読める。夏休み中、絵本から戦争について考えてみてはどうだろうか。そこで、丸善丸の内本店の児童書担当である兼森理恵氏と、500冊以上の絵本・児童書づくりに参加した編集者・装幀家の小野明氏に、おすすめの“戦争絵本”を紹介してもらおう。

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