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橋爪大三郎が社会学視点で読解――党総書記が法律を超越する!「民主化しない中国」の謎(前編)

2020年8月29日 11:00

――今や世界2位の経済大国になった一方で、香港のデモに対して強権的な弾圧を行うなど、人権の観点でも問題行動を取り続ける中国。日本を含む他国のメディアでは「民主主義の死」「一党独裁の恐怖」と評されることも多い。本稿では、そんな「民主化しない中国」の謎を、数冊の推薦書を挙げてもらいながら、社会学者の橋爪大三郎氏に解説してもらう。

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(絵/川崎タカオ)

 19年から激化の一途をたどってきた香港の民主化運動に対し、警察の取り締まりも厳しさを増している。6月30日の香港国家安全維持法の施行後は、民主派の書籍が閲覧禁止になったり、民主派運動家の選挙立候補資格が取り消されたりと、民主主義社会では考えられない事態になっている。その背景に、中国共産党の一党独裁的な政治体制があるのは周知の通りだ。

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