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「イケメン×イケメン」から「イケメン×個性派ベテラン」へ――韓国ノワールの発展を推し進めた、余すところなき“顔”の多様性

2020年8月17日 11:00

――“韓国ノワール”というジャンル自体は、むろんこの数年で急に生まれたわけではない。だが、明確に盛り上がり始めたターニングポイントは存在する。なぜこのジャンルは豊かになっていったのか。アジアのポップカルチャーに詳しいライター・西森路代氏が俳優たちの「顔」という観点から韓国ノワール映画の流れを読み解く――。

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『韓国映画 この容赦なき人生 ~骨太コリアンムービー熱狂読本~』(鉄人社)

 韓国ノワールはどこから始まったのか、一言で言うのは難しいが、少なくとも香港ノワールが先にあったのは事実だろう。香港ノワールは、ジョン・ウーの『男たちの挽歌』(86年)から始まったといって反論する人は誰もいないだろうし、その後も『ザ・ミッション 非情の掟』(99年)や『インファナル・アフェア』(02年)など、さまざまな監督により次々と名作が生まれてきた。

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