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テレビ局も新聞社も、美術展の金ヅルにすぎない?――放送外収入には全然ならない? 美術展ビジネスに群がる既得権益(前編)

2020年3月13日 11:00

――現在、テレビ業界が力を入れているのが放送外収入。その事業のひとつが各地で行われる美術展への出資だ。確かに日本は世界でも有数の“美術館大好き国”といわれ、多くのファンがさまざまな美術展に足を運んでいるという。だがその裏には、数多の利権に絡め取られた世界があるようだ。

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六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど、独自の美術館がひしめく六本木。国立新美術館は押され気味かもしれない。

 テレビ局の主な収入源は番組スポンサーによる広告費収入だが、視聴率が低下し視聴層が高齢化していることで、その広告価値が衰退の一途をたどっている。電通の調べによれば、2018年の地上波テレビ広告費は1兆7848億円。一方でインターネット広告費は、1兆7589億円にまで迫っている。前年比の116・5%で、5年連続で2桁成長を遂げているというのだから、19年では立場が逆転していることは予想するのにたやすい。

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